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- クラシタ
- 21/07/11 10:46:09
デルタ株の恐るべき正体に気づいたのは、感染対策を徹底しているオーストラリア当局だった。新型コロナウイルスの感染防止の優等生、オーストラリアを再びロックダウンに追い込んだインド型の変異ウイルス「デルタ株」の恐怖を地元メディアは大々的にこう報じる。
「カメラの映像を見る限り、2人は通りすがりながら10センチから50~60センチほどの距離を保っていた。それでも感染してしまった」
もう一人のケースはもっと怖い。ショッピング・センターを定期的に通過する習慣がある女性も感染した。彼女の場合、カメラの映像から運転手とすれ違った可能性はない。ただ、ショッピング・センター内を通り抜けただけで感染した可能性が高いが、いつどのような状況で感染したかは明らかになっていない。空中に漂っているウイルスを吸い込んだのか?
州保健局は、ショッピング・センター全体を「感染する恐れがあるスポット」に指定、ほかに運転手と2人の感染者が訪れた場所、日時リストを公開。症状の有無に関係なくPCR検査をして、当局の指示に従うよう呼びかけている。そして、シドニー大都市圏に6月26日から2週間のロックダウン(都市封鎖)を敷いたのだった。
それにしても、日本では考えられないほど徹底的に感染ルートを追うものだと感心するが、だからこそ「瞬間的に感染する」デルタ型の怖さが明るみに出たと言えるだろう。
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