- TV・エンタメ
- カイノミ
- 21/07/05 20:16:57
タメ口設定が尾を引いているようだ。6月21日スタートのフジテレビ系月9ドラマ「ナイト・ドクター」の話。主演は波瑠(30)で、夜間救急専門の若き5人の医師による青春群像医療ドラマである。波瑠と同じ救命救急センターの夜間診療専門チームで働くのは、岸優太(25)、北村匠海(23)、岡崎紗絵(25)、田中圭(36)の面々。
第1話を見た視聴者が引っかかったのは、北村演じる桜庭の「同期なんだし、タメ語でいいよ、タメ語で」のセリフだ。
専門チームに集められたのは、“年齢もキャリアも異なる医師たち”という設定。にもかかわらず、いきなりのタメ口宣言に視聴者は〈え? タメ口、あり得なくない?>と驚いたようで、ネット上には同様の書き込みが相次いだ。さらに岸が演じる深澤も、波瑠が演じる朝倉にタメ口だったため、〈これは社会人としてダメでしょ〉〈いくら同期とはいえ、せめて初対面は敬語で〉とドラマの内容そっちのけになってしまった。
同28日放送の第2話でもタメ口は変わらずで、やはりネット上には同様の意見が書き込まれ続けている。
「ドラマの設定では、波瑠の役が29歳、田中が35歳、北村と岡崎が26歳で、岸が27歳。世代が近いといっても職場ですし、初対面なら上下の関係なく敬語が普通と思ってしまいますよね」(テレビ誌編集者)
■内容はそっちのけ
年功序列を重んじる日本社会だから、というだけじゃない。
「最近はパワハラもうるさいですし、職場では“年上の上司が、年下の部下に対して『さん』付けで敬語で話す”というのも珍しくなくなってきています。そもそも職場でタメ口は使わないというわけで、ドラマのタメ口設定に違和感を覚えた人が多いのも無理はありません」(IT関連会社人事担当者)
パワハラといえば、第2話では、昼に勤務する医師がナイト・ドクターたちを見下すようなセリフもあり、ネット上には〈パワハラ満載で見ていてしんどい〉と敏感に反応する書き込みも少なからず見受けられた。
「憎まれ役や悪役がいるからこそ、メリハリが出てドラマが盛り上がるんですが……ただ、『ナイト・ドクター』は月曜夜9時の放送で、それが視聴者の心理状態に影響を与えているのかも」とドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏がこう続ける。
「〈会社行きたくない〉がツイッターの話題ワードのトップ10入りするのが、月曜朝のお約束。1週間で一番疲れを感じる月曜の夜に、ドラマとはいえパワハラ発言は見たくないという人が一定数いるんだと思います。でも、ドラマ自体はなかなか面白いので、パワハラはともかく、タメ口設定が今後改善されれば視聴者もドラマの内容に集中できるかなと」
さらに山下氏は、「ドラマのどこかで、田中さん演じる成瀬が『いい加減、タメ口やめろ!』と一喝してくれると、視聴者もスッキリしそうですが」と話す。果たして、視聴者のモヤモヤが解消される日がこの先、来るのだろうか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/af0492e1fd045a43116c7b17ce94a513994a1b84
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