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福島 三春町2人ひき逃げ殺人 被告に死刑判決 福島地裁郡山支部
2021年6月24日 18時56分
去年5月、福島県三春町の国道で、男女2人をわざとトラックではねて殺害した罪などに問われた51歳の被告に対し、福島地方裁判所郡山支部は「長く刑務所に入っていたいという身勝手な動機に酌むべき事情はなく、責任は誠に重い」として死刑を言い渡しました。
住所不定・無職の盛藤吉高被告(51)は、去年5月31日、盗んだトラックを無免許で運転し、福島県三春町の国道で橋本茂さん(当時55)と三瓶美保さん(当時52)の2人を、わざとはねて殺害したとして、殺人やひき逃げなどの罪に問われました。
被害者2人は当時、ボランティアで清掃活動をしていました。
裁判員裁判で、検察は「無防備な被害者を狙った無差別殺人だ」として死刑を求刑したのに対し、弁護側は、積極的な殺意はなかったして無期懲役にするよう求めていました。
24日の判決で福島地方裁判所郡山支部の小野寺健太裁判長は「被告は、別の罪での懲役1年6か月の服役を終え、事件の2日前に刑務所を出た。その後、新しい人間関係や慣れない土地や仕事への不安が募り、長く刑務所に入っていたいと犯行を考えるようになった」と指摘しました。
そのうえで「当時、時速60から70キロメートルの速度に加速させてはねていて、被告は殺害の意欲こそなかったものの、被害者が死亡するだろうことを認識していた。無差別に狙った事件で、命を軽く見る程度も著しく、身勝手な動機にも酌むべき事情はない。犯行の残虐さなども考えると責任は誠に重い」として死刑を言い渡しました。
盛藤被告は、判決の言い渡しをうつむいたまま聞いていました。
裁判のあと、盛藤被告の弁護士は控訴する方針を明らかにしました。
■遺族「極刑は当然 主人はもう戻ってこない」
殺害された橋本茂さんの妻は、判決のあと弁護士を通じて文書でコメントを出しました。
この中で、橋本さんの妻は「犯人の身勝手な夢をかなえるため2人もの命を奪ったことは言語道断です。極刑という重い刑は当然だと思います。主人はどんなことがあってももう戻ってはきませんし、私たちは許すことはありません。私たちはこのあとも苦しみつづけます」としています。
また「本日の判決で車が関係した事件でも極刑になると知ってもらってこのような事件が起こらないための抑止になれば幸いです」ともつづっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210624/k10013102041000.html
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