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監禁された男児が死亡 逮捕の母親に虐待の通報歴
幼い命はなぜ奪われてしまったのでしょうか。
札幌市北区のアパートで2歳の長男をクローゼットの中に閉じ込めたとして20歳の母親が逮捕され、その後長男が死亡した事件で、母親は過去に虐待の通報歴があったことが新たに分かりました。
警察官に連れられ、うつむきながら車に乗り込む女。
監禁の疑いで逮捕された松原愛華容疑者20歳です。
松原容疑者は22日午後1時20分からおよそ30分間、長男の莉蒼ちゃん2歳を自宅のクローゼットに閉じ込めた疑いがもたれています。
莉蒼ちゃんは心肺停止の状態で病院に搬送されましたが、23日午前、死亡が確認されました。
(松原容疑者)「言うことを聞かないのでクローゼットに閉じ込めた」
松原容疑者は、調べに対して容疑を認めているということです。
事件が発覚したのは、22日午後1時47分。
松原容疑者から電話で莉蒼ちゃんの状況を聞いた祖母からの119番通報でした。
通報時莉蒼ちゃんはクローゼットの中でひざを抱え、ぐったりした状態だったということです。
警察によりますと、クローゼットの扉の前に何らかのものを置いて閉じ込めていた可能性もあるとみられています。
警察が駆けつけた際、現場には松原容疑者と莉蒼ちゃん2人きりだったとみられています。
(急式記者)「莉蒼ちゃんの体には目立った外傷はなかったということです」
しかし、同じアパートの住人は子どもが泣く声を頻繁に聞いていました。
(同じアパートの住人)「結構大きな声ではあったんですけど、引っ越してきたばっかりだったし、環境の変化があっての泣き声かなと。最近聞こえなかったのでどうしたのかなって思ってはいました」
札幌市によりますと、松原容疑者は3月に札幌市外から札幌に転入しましたが、以前住んでいた場所で虐待の通報歴が1回あったということです。
しかし調査の結果、虐待の事実がないと判断されました。
11日には市の家庭相談室の職員が自宅を訪問しましたが、松原容疑者が「子どもは昼寝している」と話したため、莉蒼ちゃんとは会えなかったということです。
警察は司法解剖や現場検証をして、死因などを特定するとともに、事件の経緯を詳しく調べる方針です。- 0
21/06/23 17:21:38