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- カイノミ
- 21/06/02 09:25:24
ベルギーの駐韓国大使の妻が先月、ソウル市内の衣料品店で店員を平手打ちした問題で、ベルギー政府は5月28日、ピーター・レスクイエ大使を今年夏に解任すると決定した。
在ソウルのベルギー大使館はフェイスブックで、レスクイエ大使はこれまで3年間、大使として立派に職務を果たしてきたものの、「現状」では「穏やかに職務を継続することが難しい」と説明。ソフィー・ウィルメス外相はベルギーと韓国の関係のため、今年夏に大使の任期を終了させることが最善だと判断したと明らかにした。
大使のシャン・シュエチウ夫人(63)は今年4月、衣料品店で店員を平手打ちした。その様子が監視カメラに撮影されていた。大使夫人は当時、万引きが疑われ、店員が妻の着ていた服について私物かどうか尋ねていた。レスクイエ大使はその後、妻が「受け入れられない」行動をとったとして謝罪した。
ベルギー大使館によると、シャンさんはこの後、脳卒中の症状が出て病院に入院。退院後に自ら店員2人に謝罪したほか、警察の事情聴取にも応じたという。ベルギー外務省はシャンさんが外交特権を行使するのを認めず、警察捜査に協力する姿勢を示した。
騒動は4月9日、ソウル市の龍山(ヨンサン)区にある衣料品店で起きた。
地元メディアによると、シャンさんは約1時間にわたって服を試着した後、店を出た。
その直後、店員がシャンさんを追いかけ、着ている服は新品で支払いが済んでいないのではないか、確認しようとした。服はもともと店の商品だったという。
シャンさんは店員と一緒に店内に戻ると、言い争いになった。その後、仲裁に入った別の店員の体を押し、顔を平手で打っていると思われる様子が、監視カメラに記録されていた。
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