中国のガラス製の橋、客が渡っている最中に崩壊

橋のガラス床が落下、地上100メートルに男性取り残される　中国

8時間前

中国・吉林省の琵岩山で7日、地上100メートルの高さにある橋のガラス床が強風で壊れ、橋を渡っていた男性が取り残される出来事があった。

ガラスの床が落下したのは、延辺朝鮮族自治州竜井市にある琵岩山。当時、最高時速150キロの猛烈な風が吹いており、複数のガラス製の床が吹き飛ばされた。

ソーシャルメディアでは、ガラス製の橋の中央に男性が取り残されている様子を捉えた写真が広く拡散された。

消防隊が現場に駆けつけたが、新華社通信によると、男性は現場スタッフの助けを借りて、自力で安全な場所に移動したという。

男性は病院に搬送され、診察とカウンセリングを受けた。現在は「精神的にも身体的にも安定した状態」だという。

竜井市のソーシャルメディア「微博（ウェイボ）」ページによると、現場は封鎖され、調査が開始された。

中国には約2300のガラス製の橋のほか、ガラス製の歩道や滑り台も多数あるとみられる。

こうしたガラス製の建造物には、スリルを求める観光客を引きつけ、中国国内の観光産業の発展につなげる狙いがある。

◆ガラスの滑り台崩壊で死者も

今回のようなガラス製の建造物に関連する事故は過去に度々発生している。

2018年には河北省が、安全チェックを行うため橋や歩道、展望台など32のガラス製アトラクションをすべて閉鎖した。

2019年には広西チワン族自治区でガラス製滑り台が崩落し、1人が死亡、6人が負傷した。

2016年には湖南省張家界市で、ガラスの歩道を歩いていた観光客が落石でけがを負った。

（英語記事　Man left dangling from bridge after glass breaks）

https://www.bbc.com/japanese/57067323.amp