• No.1 松田 隆

    21/05/03 11:54:32

    続き

    ■同内容の原稿を2つの媒体に出す意味


    左は琉球新報Style、右は東京新聞

     東京新聞に電話をしたところ、警備担当者が応答し「休日のため対応できる人間がいない」とのことであった。琉球新報に確認すると、編集局の記者が対応してくれた。それによると、琉球新報と東京新聞は相互の記事を掲載する協定を結んでいるそうだが、コラムを共有するという話は聞いたことがないとのこと。「その記事に琉球新報掲載と書いてありますか?」と逆取材してきた。詳細が分からないため、コラム担当者から折り返し電話をするということで、後日、返事をしてもらうことになった。

     ライター業を生業としている者としては、ほぼ同内容、しかも同表現が8割近い原稿を2つの媒体に提出することは考えられない。同一筆者の同じ内容の記事が異なる媒体に出ていたら、媒体の信頼を著しく損ねる。同じ原稿で原稿料の二重取りが認められれば、ライターにとってはありがたいが、それをやれば、その後、まともな会社は相手をしなくなるであろう。東京新聞と琉球新報の間で(ほぼ同一の内容、表現のコラムが出てもいい)という取り決めがあれば話は別なのかもしれないが、そのような取り決めがされるとは考えにくい。



     実際、僕が執筆した「奪われた旭日旗」(月刊voice2017年7月号、PHP研究所)という記事は、PHP研究所から執筆依頼を受けた直後に、別の出版社からもオファーを受けた。「先約があるので申し訳ありません」と丁重に断ったが、それが普通のライターのとるべき方法である。

     同じ新聞という媒体でほぼ同一内容のコラムを出すのは一言で言えばライター・コラムニストとしての自殺行為。まともな神経をもった人間なら絶対にしない。

    ■8割前後をコピペして「創造的」

     東京新聞の姿勢も責められて然るべきである。琉球新報Styleに2日前に公開されているのであるから、当然、その中身をチェックし、提出された原稿とほぼ同じであることに気付かなければならない。その上で、「琉球新報とほぼ同じ内容、表現ですから、内容も表現も変えてください。それができなければ、他の話題で書いてください」と言うべきであろう。

     2日前に公開された記事を見過ごし(もしくは知りながら)、ほぼ同内容・同表現のコラムを公開するのは、お金を払って新聞を買っている読者を欺く行為と言える。

     伊是名氏も東京新聞も、あれこれと主張をする前に、まず、社会人として最低限のモラルを身につけるべき。8割前後をコピー&ペーストした記事を出して「声上げる人は創造的」とは一体何の冗談なのか。

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