不信の火、消えぬまま聖火出発

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  • 21/03/26 04:57:50

この1年、聖火が持つ意味を考えてきた。ギリシャで採火された東京オリンピックの聖火は昨年3月20日、宮城県東松島市の航空自衛隊松島基地に到着。五輪延期に伴い、「消してはいけない聖火」として国内で厳重に保管され続けた。

【写真特集】聖火リレー、福島でスタート

 大会関係者は「機運醸成のカード」として、聖火リレーを重要視してきた。新型コロナウイルスの感染拡大への懸念から、海外観客の受け入れ見送りは20日に決定した。複数の大会関係者は「国内の不安を取り除いた上で出発を迎えたかった」と口をそろえる。タイミングは聖火出発前に強くこだわった。

 関係者の思いとは裏腹に、聖火リレーへの期待が高まっているとは言いがたい。盛り上げ役となるはずの著名人ランナーの辞退が相次ぐ。内定したランナーからは「この状況で走っていいものか」という迷いも聞かれ、一部自治体からは中止や縮小を求める声も上がる。

 大会開催に対する懐疑的な世論は根強い。毎日新聞と社会調査研究センターが13日に実施した全国世論調査では、東京大会について「中止すべきだ」が32%、「再延期すべきだ」が17%と否定的な意見が約半数に上った。

 首都圏の緊急事態宣言は21日までで解除されたものの、新規感染者数は各地で増加傾向だ。新たな変異株の広がりから、「第4波」を懸念する専門家の声もある。聖火リレーは4月に都市部を巡る。4月5、6日に愛知県、4月13、14日に大阪府を訪れる。組織委幹部は「感染拡大を招けば大会本番にも影響する。都市部でのリレーは実施の有無も含め、より慎重な判断が求められる」と話す。

 東京大会は開幕まで4カ月を切ったものの、コロナ下での開催の意義を問われ続けている。感染防止に配慮した安全な運営はできるのか。明確な答えを見いだせないまま、聖火リレーはスタートした。【村上正】
https://news.yahoo.co.jp/articles/22284f602af5016b5d7013f230036c9b1fa6f7f9?seika2020

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