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ザビエル
子どもとは…「嫌だなと思う存在。怒っても何度も繰り返す」 2女児を自宅に11日間放置した20代父のつぶやき
〈人間スクランブル かごしま法廷傍聴記〉
「子どものことを心配しなかったのか。そもそも興味がなかったのではないか」
幼い女児2人を11日間自宅に置き去りにしホテルに滞在していたとして、保護責任者遺棄の罪に問われた父親の20代の男は、検察官から詰問されるとうつむき、押し黙った。
頭を丸め、黒のシャツとズボン姿。実年齢よりかなり幼く見え、弱々しい声だった。高校卒業後、工場などで働いたが長続きしなかった。同じ罪に問われた母親の20代の女と結婚。長女が生まれてからは働かず、女の給料でパチンコに通い、家事も手伝わなかった。
検察官に「なぜ仕事をしなかったのか。なぜ家事をしなかったのか」とただされ、1分間ほど沈黙。子どもはどんな存在だったか-。「嫌だなと思う存在。怒っても何回も繰り返す」と小さな声で裁判官に答えた。
女はスーツ姿で堂々とした受け答えだった。「ほぼ毎日、朝9時から夕方6時まで試食販売の職に就き、週1、2回は深夜までの仕事も掛け持っていた」と述べた。仕事と育児に追われて家の掃除をしなくなり、2、3年前からごみ屋敷に。食べかすなどが散乱し、悪臭が漂った。
「同世代の友達は遊んでいてうらやましかった」と振り返った。迷惑を掛けたくないと両親を頼らず、児童相談所も知らなかったといい、1人で悩みを抱え込んでいった。
事件の1年前に次女を生んだ。夜泣きや長女の赤ちゃん返りに悩まされ、「愛情が次第に薄れていった」。子どもから少しでも離れたいと思っていた時、「パチンコに勝った」と外泊に誘われた。
今回、新型コロナウイルス対策の特別定額給付金計40万円が宿泊費とパチンコ代に消えた。「自分たちで遊びたかった」と2、3泊のつもりが延泊を重ね、様子を見るため3回だけ帰った。
11日目の夕方。長女が自宅近くで保護され、次女は玄関まであふれるごみの上に倒れていた。もう1日発見が遅ければ、取り返しの付かない事態になっていた。女は「倒れた次女を見て、長女が助けを求めたはず」と声を詰まらせた。
「子どもを3人見ているようだった」「一緒にいると同じことを繰り返す」。男とは離婚すると明言した。今後、児童相談所や両親の助けをもらい、2人を育てる覚悟だ。
男は「いくら謝っても許されないことをした。父として情けない」と後悔の念を口にした。早く仕事を見つけ、経済環境を整えるとも。裁判官に「仕事は今まで長続きしなかった。頑張れるか」と問われ、「頑張ります」と淡々と応じた。
懲役2年執行猶予4年。子どもを受け入れる環境があり、反省している点も考慮された。判決言い渡し後、男と女は深々と頭を下げ、別々に法廷を後にした。
南日本新聞社
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No.1 主 ザビエル
21/02/09 13:56:57
今回、新型コロナウイルス対策の特別定額給付金計40万円が宿泊費とパチンコ代に消えた。「自分たちで遊びたかった」と2、3泊のつもりが延泊を重ね、様子を見るため3回だけ帰った。
怒りしかない!
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