- なんでも
- 細川幽斎
- 21/01/29 07:54:14
コロナ感染“新”初期症状のサイン「手のひら、足裏、舌に異常出る」とスペイン研究チームが公表
新型コロナウイルスに感染しているか、自分でチェックできるかもしれない。世界中で感染拡大に歯止めがかからない中、スペインの研究チームが26日、興味深い研究結果を公表した。感染の初期症状として、手や足に異常が出るというのだ。
皮膚科医らで構成された研究チームは第1波のピークに当たる昨年4月、スペイン・マドリードに設置された医療施設の患者を調査。研究チームのレター論文や研究結果をまとめた報告書によると、対象となった軽症・中等症の患者666人のうち、304人(45・6%)に皮膚や粘膜の異常が確認されたという。
■赤みや膨らんだ感覚、灼熱感に注意
78人(25・7%)が口の中の症状を訴え、舌が腫れたり、舌に斑点や口内炎ができており、味覚障害を伴う「コロナ舌」を発症。炎症のせいか、患者の5・3%が口の中にヒリヒリとする「灼熱感」を覚えていた。
コロナ感染によって味覚や嗅覚がおかしくなることは広く知られているが、手や足にも症状が確認されたというから驚きだ。
手のひらや足底に異常を訴えた患者は121人(39・8%)。うち77人(25・3%)に、体重がかかる足裏の表皮の角層が剥がれる「落屑」が見られ、46人(15・1%)に、手のひらや足裏に赤みがかった斑点が見られた。手足の膨らんだ感覚に加え、口の中の症状と同じ「灼熱感」を感じる患者もいたという。
舌や手足の症状に比べて報告数は少ないが、じんましん(6・9%)や発疹(2・9%)、小さい水ぶくれ(1・6%)といった症状も確認された。
研究チームはこうした初期症状について、〈手足の赤みや膨張感、落屑や斑点はコロナに感染しているかどうかの診断に役立つ可能性があり、日々、確認されるべきだ〉と指摘している。果たして、感染の有無を知る手がかりとなるのか。ハーバード大学院卒で医学博士・作家の左門新氏(元WHO専門委員)がこう言う。
「診断につながる重要な症状といえます。ただし、報告されている症状はコロナ感染症に限らず、他の病気でも確認されるものです。ウイルスや細菌、化学物質でも同様の炎症が引き起こされるので、コロナに感染しているかどうかは判断できません。したがって、報告された症状はコロナ感染の診断項目にはなりませんが、感染を疑うヒントにはなります」
舌や手足に身に覚えのない「サイン」が出たら、検査を受けた方が安心だ。
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