男尊女卑の思想が強く、女性は自分の奴隷である 老人ホームに捨てられた「元一流企業上級管理職老人」

  • ニュース全般
  • 毛利勝永
  • 20/12/29 12:07:58

【小嶋 勝利】老人ホームに捨てられた「元一流企業上級管理職老人」の悲惨な最期 「老人ホームに向かない人」の典型例とは
半ば捨てられるように老人ホームへ
Aさんは、一流大学を卒業後、一流大手機械メーカーに就職、その能力を高く評価され、最後は部長職で定年を迎えました。定年後も、会社の功労者として子会社に転籍し手腕を発揮、70歳を過ぎるまで仕事の第1線で活躍されたといいます。

その後、長年連れ添った奥様が病気で他界、独立した子供たちとは距離を置くようになり、長年住み慣れた郊外の一戸建てで1人、静かに老後を過ごしていました。ところが、80歳で脳梗塞を発症、一命はとりとめたものの右半身に麻痺が残りました。そして、広い自宅での独居生活が困難になり「老人ホームへ入居」という運びになったのです。


老人ホームでの生活ぶりをお話しする前に、脳梗塞後発症後に起きた事実について説明しておきます。

病院を退院後、半身麻痺になったAさんをどうするかの親族会議が開かれ、結果、長男夫婦が同居することになりました。長男夫婦がAさんの自宅に移り住み、同居生活が始まります。

要介護4の認定を受けていたAさんの日常介護は、訪問介護や通所介護の事業者が担います。右半身は麻痺をしていますが、それ以外は特に悪いところはなく、頭も鮮明です。発語にも生活に支障をきたすような問題はありませんでした。

しかしです。同居生活がスタートしてから1年後、Aさんは、半ば捨てられるように、老人ホームに入居することになったのです。理由は一体、何だったのでしょうか?

それは、長男の奥様や在宅介護を支えている介護事業者に対する暴言と暴力でした。自由に動く左手と左足で、長男の奥様や介護職員に対して「殴る」「蹴る」の暴力を振るい、さらには、相手を馬鹿にするような罵声を浴びせるという言動が出現したのです。

最初は、皆、「病気がそうさせているのだから仕方がない」「身体の自由が利かないのだからストレスもたまるはずだ」と考え、どちらかと言うと同情的でした。幾度となく担当ケアマネジャー主催のカンファレンスが開かれ、その都度、関係者間では「支えていく」ことを確認しました。しかし、物事には限度があります。度を超えてしまうと、そうは割り切れません。

まず初めに、「Aさんの対応をするなら事業所を辞めたい」という退職希望の介護職員が続出します。ついに、介護事業者からも介護職員の職場環境を考えた場合、「これ以上、Aさんにサービスを提供することは難しい」と言ってサービス辞退の申し出がありました。
続く

  • 0 いいね

利用ルール・禁止事項をご確認ください
誹謗中傷、個人情報、プライバシーを侵害する投稿は禁止しています。
また誹謗中傷においては、法改正により投稿者の情報開示について簡易な裁判手続きが導入されております。

古トピの為これ以上コメントできません

ママ達の声投稿されたコメントを掲載しています

画像表示ON・OFF

    • 9
    • 長宗我部元親
    • 20/12/29 18:00:35

    長男の奥さん同居承諾するなんて偉いなぁ
    私なら絶対無理だしどうしてもって言われたら離婚するかも

    • 9
    • 20/12/29 17:06:41

    長過ぎて全部読んでないけど、ちゃんとお利口さんじゃないと退所させられるよね

    • 7
    • 7
    • 毛利元就
    • 20/12/29 16:56:28

    「元一流企業上級管理職老人」全く関係ねー…ただの就職失敗した人の妬みでつけたネーミングで草

    • 1
    • 6
    • 一条兼定
    • 20/12/29 16:53:01

    暴力暴言なくても施設にぶち込んで会いに来るどころか書類関係で立ち寄ったとしても顔も見ないで帰る家族は半分以上いるけどね。

    • 5
    • 5
    • 山本勘助
    • 20/12/29 13:40:57

    体が動かないのはストレスなのはそうだけど、穏やかな人とか優しい人はそうなっても穏やかだし優しい。

    • 15
    • 4
    • 竹中半兵衛
    • 20/12/29 13:36:28

    私が働いてたとこでも体が大きいのもあるけどたまに暴力があるから男性職員しか対応できない人がいたなぁ。
    まぁでもお年寄りなんてどんどん弱っていくからどんなに威張り散らしてても最後の最後は弱って何言ってるかわからんくらいになるよw
    さすがにハサミ(隠し持って入所してたみたい)持って暴れた人は2日で退所処分になってたけど。

    • 4
    • 3
    • 竹中半兵衛
    • 20/12/29 12:54:49

    興味あるトピだけど文章が長すぎて途中で読むのやめちゃいました。

    • 5
    • 2
    • 毛利勝永
    • 20/12/29 12:09:14

    通常、このようなケースでは、本人と話をした上で、家族を呼び、再発防止策を考えるのですが、本人は一向に悪びれることはなく、仕事ができない女性に罰を与えただけだと、当の女性職員が聞けば怒り心頭となる発言をしたのです。

    身元引受人である長男からは、「死んだとき以外は連絡不要だと言ったはずだ。煮ようと焼こうと、ホームの好きにしてくれ!」といって電話を切られてしまいました。

    それからしばらくの間、男女を問わず、一部の理解ある職員による介護支援が続きます。もちろん大小さまざまな事件が多発しましたが、その都度、一部の介護職員による“神対応”ともいえる応対でしのいでいました。

    しかし、多くの介護職員は、過度の緊張を強いられるため、Aさんの介護支援に対して前向きになれず、徐々にAさんはホーム内で孤立していくことになります。さらに、Aさんの暴言、暴行は介護職員のみならず、他の女性入居者にも向けられるようになり、「怖いおじいさん」といって入居者からも避けられるようになります。

    そうするうちに、1日のほとんどを居室内で過ごし、食事や入浴も拒絶するケースが増え、次第に、居室内からまったく出てこない日も多くなっていきました。

    長男に相談しても、「このまま居室内で死んでしまえばいい」と言われる始末。地方にいる長女に連絡しても、「父の好きなようにさせてください」という回答しか返ってきません。

    入居から1年後、Aさんは入院先の病院で一人静かに亡くなりました。心筋梗塞だったといいます。立ち会った介護職員の報告によると、長男は事務的に葬儀業者に火葬の手配を行い、葬儀などは一切せず、先祖代々のお寺に納骨すると言っていたそうです。

    「老人ホームに向かない人」の典型例
    今回ご紹介した話は、「老人ホームに向いていない人」の典型的な事例なのですが、皆さんはどのように感じましたでしょうか?

    この事例を通して私が皆さんに理解して欲しいことは、ただ一つです。それは、家族と友好的な関係性が構築できていない高齢者は、老人ホーム入居には向いていないということです。

    しかし、現実的には、家族から嫌われているため老人ホームに入居しているケースが少なくありません。つまり、老人ホーム生活に向いていない人が、老人ホームに一定数入居している、ということになります。

    第1回目の今回は、老人ホーム入居に向いている人、向いていない人の中で、家族との関係性に着目した話をしました。老後は、老人ホームで快適に過ごしたいーーそう考えている方は、どうぞ、家族と友好的な関係を構築するように努めてください。家族から嫌われる人は、他人からも嫌われます。当たり前と言えば当たりの話です。

    なお、家族がいない自分は老人ホーム入居に向いていないのでは? という心配もあると思いますが、初めから家族がいない人は、別の問題はあったにせよ、このような心配は概ねありません。あくまでも、家族がいるにもかかわらず、とうケースの話です。

    老人ホームは、その使い方、自身の運用の仕方によっては、毒にも薬にもなるところです。このことを、どうぞ、覚えておいてください。

    • 0
    • 1
    • 毛利勝永
    • 20/12/29 12:09:03

    さらに追い打ちをかけたのは、介護事業者から見放され、同居していた長男の奥様が、様々な心労から精神を病み、入院治療をしなければならなくなったことです。長男は、このことに怒り心頭、担当ケアマネも長男が納得できる代替え案を提案できず、結局、Aさんを老人ホームへ入居させるという結論に至ったのです。

    Aさんのケアプラン
    老人ホームへ入居の申し込みをしに来た長男は、Aさんのことを「いくら恨んでも恨み足りない。親子の縁を切りたい」と訴え、自分たちがこの1年間、どれだけ苦しんだかという説明を蕩々と繰り返したといいます。

    そして、ホームとAさんの身元引受人契約を締結した際、「Aさんの取り扱いは、ホームに一切任せる。死んだ場合のみ連絡すること。遺体を引き取ります」という約束をして帰っていきました。

    後日、Aさんの入居時調査を担当した介護職員の報告によると、Aさんは、男尊女卑の思想が強く、女性は自分の奴隷であるというような趣旨の発言があったといいます。そして、リクエストに応えることができない女性に罰を与えることは当然である、とも言っていたというのです。介護業界では、女性を敵に回したらお終いです。なぜなら、介護の現場は圧倒的に女性の力で支えられているからです。

    おそらく、Aさんの場合、暴力もそうですが、この「暴言」こそが多くの女性から見放された最大の原因だと思います。何しろ、それまで元気だった長男の奥様が精神病院に入院しなければならなくなったほどなのですから。

    この老人ホームでは、介護職員らによるAさんのケアプラン作成を目的としたカンファレンスにおいて、以下のことが協議・決定されました。

    元エリートでプライドが高く、頭もしっかりしている。しかし、身体には麻痺があるため、自由に動けないというジレンマが、従来から持っている気質をより増大させ、自分の思うようにならないことが起きると、暴言や暴行となって外部へ責任転嫁されている(「お前が悪いからだ」という思考)。

    よって、しばらくの間は、先ず、介護対応は男性職員が担当することとし、介護支援において「何をすると、どのような反応になるのか」をきめ細かく記録に残し、様子を観察していくこととなりました。

    なお、夜勤帯については、女性しか配置できない日があるため、例外とするということになりました。

    「煮ようと焼こうと好きにしてくれ!」
    しかし、トラブルはすぐに発生しました。夜勤時、排泄を介助した女性介護職員に対し、暴力事件を起こしたのです。

    何でも、トイレ内でのズボンの下ろし方が気に食わないという理由で、自由が利く方の手で女性介護職員の顔を殴りつけ、足蹴りにしたというのです。不意を突かれた女性職員は、殴られた拍子に手すりに顔をぶつけ、口腔内から出血してしまいました。傷害事件です。

    翌日、この話を聞いた一部の女性介護職員からは「冗談じゃない!」と怒りの声が上がり、施設長に対し「即刻退去させるべきだ」「そんな人の介護はできない」と言って、Aさんの介護を拒否する意思表示なされます。

    • 0
※コメント欄のパトロールでYahoo!ニュースのAIを使用しています

新しいトークテーマを作ろう

子育てや家事、旦那に関する悩み相談、
TV、芸能人に関する雑談など何でもOK!

トピックランキング

もっと見る

コミュニティカテゴリ