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スウェーデンの心理学者であるキルスティ・ユルハの「気候変動否認」に関する研究が参考になる。政治的に保守的な人々の間で気候変動の否定が一般的な傾向であるというこれまでの研究を踏まえ、ユルハは政治的イデオロギーなどとの関連を詳しく調べた。
その結果、気候変動否定は、政治的志向、権威主義的態度、現状維持の支持と相関があることが明確になった。また、タフマインドな性格(共感性が低く、優位性が高い)、閉ざされた心(経験に対する開放性が低い)、男性の性別とも相関があることがわかった(The psychology behind climate change denial/Uppsala University)。
大局的な変化を過小評価して自尊感情を守る
このような否認の特性からは、端的にウイルスに怖じ気づく臆病者は誤っており、脅威に動じない勇敢な者が正しいといったステレオタイプの思考が読み取れる。大局的な変化を過小評価することで自尊感情を守るのである。
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20/12/27 14:56:32