- 趣味・遊び
- 山城守
- 20/12/16 10:33:25
私は令和2年12月12日の宇治茶ムリエ講座を受けました。
初っ端がお茶の歴史や京都府での生産状況などでした。
お茶の歴史について、講師が「お茶が最初に日本に伝わったのは平安時代」と発言しました。
ところが、呉詩池氏は、593年に中国の芸術、文化等と同時に伝えられたと言っており(『中国の茶文化と日本の茶文化』の内「一 茶文化の源流」の「(一)飲茶の始まり」(国立国会図書館の請求記号はZ11-2443 掲載誌 研究紀要 / 野村美術館学芸部 編 (通号 9) 2000 p.32~38 このうち当該記載はp34))、さらに、同氏は聖武天皇が100人の僧侶を招いて読経させ、翌日に同僧らに茶を振る舞った史実を紹介しています(出典同じ)。さらに、徐 静 波氏は正倉院所蔵の 『写経司解』に天平十一年 (793年)八月十一日付で「茶廿束、直十四文」という記載があることを紹介しており(https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/139407/1/edsy10_153.pdf 『<特集>中国におけるお茶文化の展開とその日本への初期伝来』 の「三、 お茶文化の日本への初期伝来」)明らかに宇治茶ムリエ講座の講師が言う「茶が最初に伝わったのは平安時代」という発言と矛盾します。
私はこれら論文をチャットで適示し、講師が「茶が最初に伝わったのは平安時代」と発言した論拠を質問しましたが、即座の答弁なく、「検討の上後日メールで回答する」とのことでした。
なお、本日午前10時現在回答を受信できておりません。
それが令和2年12月12日の講座の最大の不満です。
何故、講師として話すのに受講者から学術論文に沿った質問に答える用意をしていないのか。しかも徐 静 波氏の論文はインターネットで容易に閲覧できるし、閲覧料金も無料です。
「茶 日本伝来 論文」で検索すれば簡単に論文にありつけるこのご時世に何という職務怠慢か。
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