- なんでも
- ザビエル
- 20/10/26 15:53:28
萩生田光一文部科学相は23日の閣議後記者会見で、米国主導で建設予定の月周回ステーション「ゲートウェイ」への搭乗や月面着陸を想定し、新たに日本人宇宙飛行士を募集する方針を明らかにした。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2021年秋ごろに募集を始め、若干名を採用する。日本人飛行士の新規募集は08年以来、13年ぶり。募集要項は今後詰める。選抜される宇宙飛行士は、月面に降り立つ初めての日本人になる可能性もある。
現役の日本人宇宙飛行士7人の平均年齢は51歳。補充がなければ、10年後の30年に定年(60歳)を迎えていないのは、大西卓哉さん(44)と金井宣茂さん(43)の2人だけになる。飛行士の育成には約5年かかることから、新たな募集が必要と判断した。萩生田氏は会見で「我こそはと思う方は積極的に応募してほしい」と述べた。今後、5年に1回程度募集していくという。
米国は24年に米国人飛行士を月面に着陸させ、新たに建設するゲートウェイを拠点に、継続的に月面を開発する「アルテミス計画」を進める。日本も計画への参画を決めており、日本人飛行士は早ければ25年ごろにゲートウェイに滞在し、28年以降に月面着陸できる機会があるとみている。
日米は今年7月、アルテミス計画に関する共同宣言に署名。ゲートウェイに搭乗する日本人飛行士の人数や、月面での活動機会について詳細を検討する方針を決めていた。日本はゲートウェイに物資補給できる開発中の宇宙船「HTV-X」などで計画に貢献する。
現在、各国の宇宙飛行士は地上約400キロを周回する国際宇宙ステーション(ISS)に滞在し、実験などの任務に当たっている。約38万キロ離れた月での活動は、日本の有人宇宙飛行の歴史上、大きな転換点となる。【池田知広、信田真由美】
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