- なんでも
- 直江兼続
- 20/10/23 11:31:47
文字数が多すぎるため前半は大幅にカットしました
2020年10月23日 07:06スポーツニッポンスポニチ
技術革新により、価値観が激しく揺れ動く時代。そこにコロナ禍が重なった今、筒美さんならどんな音楽を作り出しただろう。
「僕らの仕事は、作るか、人前で歌うか。この2つしかない。それがコロナ禍でその一つをもぎ取られみんなが苦しんでいる。でも、僕は自分の不始末で勝手に自粛している。3000曲作った筒美さんはやめるなんて言ったことがないのに、僕は1600曲しか作ってないのに一体何をしているのか…。まだ僕にはやれることがあるはず。それがやっと見えてきた」
その答えは「音屋(おとや)」。作るのは歌でもなく、曲でもない。「コロナの時代だからこそ生まれた発想で、こんな自分でも誰かの役に立てるかもしれないと思えたのが一番大きいです」
空間音楽に近い考え方で「教会のチャペルやパソコンの起動音のように、音で何かを伝えたり人々を導く、生活に役立つ音を作っていきたい。振り返ると、僕は小学6年の時に万博で冨田勲さんの音を聴いて衝撃を受けたのが音楽を始めた原点。“音屋”として胸を張って生きていけるようになりたい」。
第1弾は、コロナ禍での不安やストレスを解消すると注目されているマインドフルネスの瞑想(めいそう)音楽。「漂う音という感じで、弾いている自分も無になれた感覚は初めてです」
日本で最もCDを売った男の「これが最終章」。ターゲットはヒットを超えたところにある「日常」。生活に溶け込む「音」で人々にアプローチする。
【新ジャンルを切り開く5曲】小室が作ったのは5曲。元エイベックス副社長の千葉龍平氏が創業したラッセル・マインドフルネス・エンターテインメントの瞑想アプリ「ラッセルミー」で一斉公開され、付記のQRコードをダウンロードすれば無料で聴くことができる。千葉氏とはエイベックス時代に松浦勝人氏とともに「TRF」をつくり、平成の音楽界をけん引した30年来の友人。千葉氏は「J―POPのフロンティアである小室さんに新ジャンルを切り開いてもらいたい」と言い、小室も「いろんな友情が自分を再起させてくれた」と感謝した。
【「Get Wild退勤」に「凄い時代だな、と」】小室が作ったTM NETWORKのヒット曲「Get Wild」(87年発売)が、ツイッター上で大人気になっている。発端は、退勤時に同曲を聴く「Get Wild退勤」を試したという人の投稿。「めちゃくちゃ良い仕事した気持ちになるし何なら後ろの建物(会社)が爆破してる脳内妄想が起こってオススメ」との表現が、同曲がエンディング曲だったアニメ「シティーハンター」を想起させ、28万件の「いいね」が付くなど拡散された。小室は「拡散によってヒットが生まれるさまを見て取れる。凄い時代だなと思う」と感激している。
【“不倫疑惑”と向き合う日々 当時の僕は澱んでいた】小室は引退の引き金となった不倫疑惑についても「なかったことには絶対にしてはいけないことなので」と語った上で、「当時の僕は澱んでいた。思いやりがなく、自分本位で…。愛情や友情というより、人としての手前の部分から逸脱していた」と胸中を明かした。
看護師だった交際女性とは「もちろん、終わっていますし、医療的なことも含めてお会いしていません」。音楽家として再起するにあたり「この澱みがあった自分と常に向き合い、それでも誰かの役に立てる人になりたいという思いを日々確認していると、自分の中で浄化されているのを感じます。自分が手掛けていく音楽には、この浄化が絶対に必要だと思っています」。
妻のKEIKOとは離婚調停に入っており「その後のフォローも含めて、全て自分本位だったことが招いた結果です」。KEIKOとも親しい元エイベックス副社長の千葉龍平氏によると「いまは順調に解決に向かっている」という。
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