- なんでも
- 本願寺顕如
- 20/10/18 10:12:58
熊田にとってこうした「炎上」は結婚して子供を持ってから始まったわけではない。19歳でデビューして以降、熊田には良からぬ噂が絶えない。その話題を投げ掛けると、滑らかな口調で語り始めた。
「20代のころ、『タイで肋骨を抜いた』とよく言われましたけど、今もちゃんとありますよ。雑誌に『胸にシリコンを入れていて、飛行機に乗ると破裂する』とイラスト付きで出たこともありました。整形疑惑はもちろん、クスリやっているとも書かれましたね。あるMCの方に『相当、顔イジってる熊田曜子さんです』と紹介されたり、芸人さんに『全身整形』とイジられたりしました(笑)。もう、“何でも言っていいタレント”という扱いを受けています」
「噂を全部把握しているわけではないので、中には本当のこともあるかもしれませんけど。いま挙げた話は、どれも事実ではないですね」
なぜ、数々の疑念の目が向けられるのか。真実でないことを流布され、怒りは湧き上がらないのか。
「『熊田曜子 整形』『熊田曜子 クスリ』『熊田曜子 胸破裂』……どれもキャッチーですもんね。私、作り手側の気持ちになっちゃうんです。『飛行機で胸が破裂する』という雑誌の記事は、編集さんがイラストレーターさんに『破裂する絵をお願いします』とわざわざオーダーしたわけですよね。そのやり取りを想像しちゃって(笑)。目線を変えると違う部分が見えて、怒りよりも面白さのほうに行っちゃいます。エゴサーチしても平気なタイプです」
常人なら、ネットを見ることすら躊躇しそうな状況。なぜ果敢に自分の名前を検索できるのか。
「考え方ひとつだと思うんです。たしかに『熊田曜子って、まだいたんだ』とか嫌なこともいっぱい書かれます。でも、その人がテレビを見る時間帯に出ていないんですよ。実際、私も結婚して生活リズムが変わると、『あの人はこの方面で活躍していたんだ』という発見がありました。だから、あくまで今の意見で、数年後には変わるだろうなって」
「『旦那』も出てきますよね。主人と笑ってます。『反社会的勢力の人になってるよ。怖いね』とか言って(笑)。たぶん、写真を見たら、真面目な人という印象を持つと思います」
「デビューして数年は打たれ弱かったのですが、あるとき、母に『最近、検索エンジンに“くま”って打つと、“熊田曜子”って出るよ』と教えてもらい、ふと気づいたんです。良いことでも悪いことでも、わざわざ自分の時間を割いてまで、私にエネルギーを費やしてくれる人がいる。これも、1個の愛情かなって。だから、文句を言われても、熊田曜子を世に知らせてくれる人と思うようにしています。発信しても何も反応がないと寂しいものですよ」
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