- ニュース全般
- 丹羽長秀
- 20/09/16 15:48:36
中国でブルセラ症菌漏洩 ずさん管理、3000人が感染
2020.9.16 07:13
中国甘粛省蘭州の衛生当局は15日、昨年夏、蘭州の製薬工場で動物用ブルセラ症ワクチンの生産工程でずさんな管理により菌が漏洩(ろうえい)する事故があったと発表した。今月までに関係者計約2万1千人の検査を進め、約3千人が感染したと確認した。全員に何らかの症状があったかは不明。
日本の国立感染症研究所のサイトによると、ブルセラ症は家畜に多い人獣共通の感染症。人がかかった際の主な症状は発熱や倦怠感などがある。
衛生当局の発表によると、昨年7~8月、工場で使用期限の過ぎた消毒剤を用い滅菌が不十分だったため、汚染された空気が排出。工場の近くにある研究所で11月に人から菌の抗体の陽性反応が出て、漏えいが発覚した。
当局は今年1月、工場のワクチン生産許可などを取り消した。7月から今月まで、初期検査で抗体反応が陽性だった人の再検査を実施した。健康面のケアや補償を実施するとしている。(共同)
https://www.sankei.com/world/news/200916/wor2009160006-n1.html
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◆ブルセラ症
◇ブルセラ症は、グラム陰性細菌であるブルセラ属 Brucella細菌のいくつかの菌種によって引き起こされる感染症で、発熱と全身症状を特徴とします。(略)
ブルセラ症は、人から人にはめったに伝染しません。(略)
この細菌は数個を吸い込むだけで、感染症を発症する可能性があります。そのため、この細菌は生物戦に使用されるおそれがあります。
◇症状
ブルセラ症の症状は、ブルセラ属 Brucellaの細菌にさらされてから5日から数カ月後に始まります。
典型的な症状は次の通りです。
・数カ月または数年にわたって何度もぶり返す発熱
症状は突然始まることがあり、その場合は悪寒、寝汗、重度の頭痛、腰痛、骨痛、関節痛などのほか、ときに下痢もみられます。あるいは、徐々に症状が現れることもあり、その場合は軽い体調不良、筋肉痛、頭痛、首の後ろの痛みなどがみられます。
数週間にわたって発熱と解熱を繰り返すこともあります。
後期の症状としては、食欲不振、体重減少、重度の便秘、腹痛、関節痛、睡眠困難、脱力感、易怒性、抑うつなどがあります。
ときに、脳、脳と脊髄を覆う組織(髄膜)、背骨(椎骨)、長い骨(大腿骨)、関節、心臓弁、その他の臓器に感染が起こることもあります。
これらの臓器や組織に感染症が生じていない人は、治療を行わなくても通常は2~3週間で回復します。ただし、感染が持続することもあります。ブルセラ症患者の約5%が死亡しますが、死に至るのは通常、脳、髄膜、または心臓弁に感染が起きた場合です。(以下略)
ソース:
MSDマニュアル家庭版<細菌感染症:グラム陰性細菌<ブルセラ症
https://www.msdmanuals.com/ja-jp
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