吉川元春
権力者の健康不安説を考える 安倍さんはただ疲れているだけなのか まさかの「仮病?」説も
2020年8月19日 水曜 午後0:10
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・還暦過ぎての夏バテはキツい
・休まない首相に最低限の敬意を払え
・権力者の健康不安が政局を変える
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■還暦過ぎての夏バテはキツい
(略)もうすぐ66歳になる安倍首相が慶応病院に検診に行ったというニュースを聞いてそりゃあそうだろうと思った。
盟友の麻生財務相は「147日間休まず働いたら普通体調はおかしくなるんじゃないの」と心配し、甘利税調会長は「首相は休むことが罪だという意識まで持っている。強制的に休ませなきゃダメだ」とまで言った。
最近安倍さんに会った人たちに話を聞くと、「いつもは公式の話の後に雑談するが今回はなかった」とか「食事をしたがお酒は乾杯の時しか飲まなかった」などあまり元気そうな話は聞けなかった。
今回の検診について首相周辺は「休み明けの体調管理に万全を期すため」と説明し、病院関係者も「6月に受けた人間ドックの追加検査」としている。
ネット上では無所属の野党系議員が、「おいおい、この夏全く国会に出てこない首相を休ませる?遠慮なく辞任頂き、どうぞ終わりなき夏休みを」と、また朝日の元記者という人は「どうやら仮病」と投稿し、炎上していた。
■休まない首相に最低限の敬意を払え
さらに共産党の小池書記局長は「記者会見も国会もやってないからお休みになる時間はあったのではないか」とけん制した。新型コロナ対策の評価はどうあれ、難病の持病を持ちながら休みなく働いている首相に対し、なぜ最低限の敬意を払わないのだろう。
と、情けなく思っていたら同じ共産党の市田副委員長が「何党であれ、どんな政治的立場の人であれ、それをあげつらったり、揶揄することは厳に慎むべきだ」と投稿し、少しホッとした。
権力者が自ら健康不安説を流すことはない。今回も本人は何も言っていないが、周りの人達は口をそろえて「疲れている」と言っている。珍しいことだ。これは一体何を意味するのか。
■権力者の健康不安が政局を変える
首相の「健康不安」は今後のポスト安倍をめぐる政局に大きく影響する。遅くとも来年9月までには新総裁を選び、10月までには解散しなければならない。たとえ「不安」はなくても「疲れている」のであれば、早期解散はないのではないかと考えるのが普通だろう。
だとしたら安倍さんが解散して意中の人(岸田さん?)に首相を譲るのではなく、先に総裁選(石破vs岸田vs河野?)で後継者を選び、その人が解散するという順番になるのかもしれない。
【執筆:フジテレビ 解説委員 平井文夫】
https://www.fnn.jp/articles/amp/75427
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