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- 20/06/17 15:48:14
抗炎症薬「デキサメタゾン」にコロナ死亡率下げる効果…広く使われ安価
2020/06/17 11:04
【ロンドン=広瀬誠】英オックスフォード大の研究チームは16日、抗炎症薬「デキサメタゾン」に、新型コロナウイルス患者の死亡率を下げる効果があるとする研究結果を発表した。
研究には英国内の175以上の病院が参加した。3月から今月上旬までの間、無作為に抽出した新型コロナウイルスの患者約2100人にデキサメタゾンを10日間投与し、非投与の患者約4300人と結果を比較した。
薬を投与した場合の死亡率は、人工呼吸が必要な重症患者は約35%、酸素吸入を受けている患者は約20%、それぞれ減少した。酸素吸入が必要ではない軽症の患者は効果がみられなかった。
同大は、既に普及し安価でもあるため、世界中で使うことができるとしている。ただ、16日に発表された結果は概要にとどまり、専門家による査読は経ていない。
英BBCによると、デキサメタゾンは関節リウマチやぜんそくなどの治療で広く使われ、治療費は1日あたり5・4ポンド(約700円)という。
研究チームを統括したピーター・ホービー教授は「効果は明快で、デキサメタゾンを標準的な治療とすべきだ。世界中の命を救うため即座に使えるものだ」と話している。ジョンソン英首相は16日の記者会見で、英国内の病院で利用を始める考えを明らかにした。
デキサメタゾンは、日本でも、関節リウマチやアレルギー性の病気、皮膚の病気などの治療に広く用いられている。
[画像]低価格で広く使われている抗炎症薬「デキサメタゾン」=16日、AP
読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/world/20200617-OYT1T50168/
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