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- 匿名
- 20/05/10 11:11:47
山梨県内に帰省中に、新型コロナウイルスに感染していると判明した都内在住の女性へのバッシングが止まりません。
ネットでは女性の名前や住所、勤務先、顔写真を特定する行為がエスカレート。中には、真偽不明の情報も入り混じっています。
「ネット私刑」が行きすぎると、裁判沙汰になることもあります。
報道によると、女性は味覚などに異常を感じていたものの、4月末に都内から山梨県へ帰省。友人らとバーベキューなどをして、5月2日に感染が確認された後、高速バスで都内に戻っていました。
こうした経緯が報道されると、ネットでは「とんでもないクズもいる」「マジで犯罪者やんこの女」と批判が殺到。卒業アルバムの写真や女性が過去にツイッターにアップした写真などが拡散されています。
たとえば、女性の勤務先を断定するツイートもありましたが、店舗はHPで否定。「法的措置も視野に入れる」と発表しています。
さらに、一緒にバーベキューをした友人として、ネットで名前が挙げられた人もいましたが、実際はまったくの無関係でした。
ツイッターに女性の顔写真をアップしている人の中には「なにが悪いの?」と反論する人もいました。
しかし、こうした「ネット私刑」には数々の法的な問題があります。
2019年8月に発生した、あおり運転事件では事件と無関係なのに、映像にうつった女性被疑者とサングラスや服装が似ているという理由だけで、「ガラケー女」とデマを流された女性がいました。
デマを拡散した人やトレンドブログの運営者など、複数人が和解金を払うことになりました。
また、元豊田市議に対しては、慰謝料100万円の損害賠償を求める訴訟も判決を控えています。
また、刑事上の責任を問われる可能性もあります。最近では、タレントの川崎希さんを侮辱する内容を掲示板に書き込んだとして、女性2人が侮辱容疑で書類送検されました。
インターネットは「完全な匿名」では ありません。真偽不明な情報に安易に飛びついたり、過剰にバッシングをしたりすると、違法行為に当たる可能性があります。
2020年5月9日 16:54 弁護士ドットコム
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