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- 20/05/09 17:23:33
大型連休明けの7日夜、宮城県など一部の自治体では休業や時短営業の要請が解除され、久々になじみの飲食店に顔を出す常連客の姿が見られた。ただ、街に以前のような活気がすぐに戻ることはなく、店も客も「おっかなびっくり」といった様子の解除初日となった。
休業要請が全面解除になった仙台市中心部の繁華街では、引き続き休業を続ける飲食店も目立つ一方で、午後5時半ごろから客で混雑する立ち飲み居酒屋も見られた。仕事を終え、焼き鳥居酒屋を訪れた男性会社員(57)は、「休業要請中は毎日コンビニ弁当。仕事が終わっても、どの店もやっていなくて地獄だった」と振り返り、ほっとしたようにグラスを傾けた。
ただ、営業している店の半数近くには「一見(いちげん)さんお断り」「予約のみ」といった注意書きが出され、客が密集状態になるほど繁盛している店はまれだった。東北有数の繁華街として知られる国分町(同市)も客はまばら。この日、2週間ぶりに営業を再開したバー「ブワ一條」では、オーナーの柏崎亮子さん(45)が「店を開けていいよと言われても、感染者が出たら立ち直れない」と話し、念入りに店内の空気を入れ替えていた。
鹿児島県でもキャバクラなど一部の業種を除いて休業要請が解除されたが、県内有数の繁華街、天文館(鹿児島市)は閑散とした様子。大通りで飲食店の客引きをしていた男性は、「パチンコ店が再開したから、もっと人通りがあるかと思った」と肩を落とす。
本来なら書き入れ時のはずの午後8時ごろ、郷土料理が人気の居酒屋に入ったが、70人ほど入れる店内にいた客は2組のみだった。常連という男性は「飲み歩くことを批判する『自粛警察』みたいな人もいるが、なじみの店がなくなってしまうのは耐えられないから」と話す一方で、職業などを尋ねると「報道に名前が出たら会社を首になりそうだ」と肩をすくめた。
(C)時事通信社
(2020/05/08 05:40)
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