どっち派?

  • なんでも
    • 1295
    • 乾元
      20/04/12 00:22:43

    >>1277です。リクエストにお答えして続きを。

    いけないと分かっていながらどうしようもなく大阪に惹かれる私。そんな私に飴と鞭を使いこなしてどっぷりと自分に浸からせる魔性の大阪。
    大阪と燃え上がる秘密の恋をしながらも、北海道と過ごす穏やかな日々。私の変化に薄々気づき始めた北海道。最近どうしたの、私ちゃんが遠くに行ってしまいそうな気がする、とぎゅっと抱きしめる。大好きな彼氏を悲しませてしまった罪悪感から、大阪との関係を断ち切ることを決意。そんな時、大阪から夢を追いかけアメリカへいくことが知らされる。
    アメリカ行きの前日、別れを切り出すが、お互いに胸がいっぱいになり最後の熱い一夜を過ごす。そして、私が寝ている間に大阪はそっと部屋を出るのであった。


    …数年後。
    あのあと、私は北海道と結婚して一男一女を出産し、穏やかで幸せに暮らしていた。北海道は職場では厳しく頭のキレる男で、仕事の出来から人望も熱く昇進も早かった。キリッとした品のある立ち姿から、女性ファンも大勢いるという。家に帰ると雰囲気は一変、ジャレつく子供達を優しくあやし、満面の笑みで「私ちゃん、いつもありがとう。」と抱きしめてくれる。一日の育児に疲れた私に変わり、「ここは僕がやるから、私ちゃんは少し寝た方がいいよ」と、休ませてくれることも。起きる頃には家中がピカピカで、手の込んだ料理が並んでいた。

    そんな幸せな毎日を送り、子供達が離れた頃、自宅から二駅ほど離れたカフェで、空き時間を利用してパートを始めた私。
    まだまだ慣れない手つきでコーヒーを運ぶ。
    ある初夏の夕方、ランチまではよく晴れていた空は厚い雲に覆われて、遠くからゴロゴロと夕立の兆候が。もうすぐ退勤というときに、コーヒーのオーダーが入る。雨が降り出さないうちに早く帰らなければと慌ててコーヒーを出すと、手が滑り客の古びたスーツケースに少々溢してしまう。
    「大変申し訳ありません!」「気にしないで、大丈夫ですよ。」

    聴き慣れた声…耳を疑い顔をあげるとそこには…

    その時、ピカッ!と空が光り、土砂降りが始まった。

    • 30
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