発症後に美容院、濃厚接触　静岡病院看護師の行動履歴公表

静岡市は３１日、新型コロナウイルスに感染した市立静岡病院（同市葵区）勤務の４０代の女性看護師と同居家族３人の行動履歴を発表した。
看護師が発症後に市内の美容院を訪れていたことが分かり、担当した美容師１人が濃厚接触者とされた。感染源は調査中だが、市は院内感染の可能性は低いとみている。
　
３０日に濃厚接触者として発表した医療従事者や看護師が担当する透析室の患者の数に誤りがあったとして、医療従事者２２人を１７人に、透析患者数９０人を７７人にに訂正した。
　
市によると、看護師は２５日に美容院を利用。同日は市内の別の医療機関も訪れ、１５分ほど滞在して職員４人と接触したが、接触状況や短時間だったことから、市は濃厚接触者はないと判断。
２５、２６、２７、２９日に訪れた市内のスーパーやドラッグストアでの濃厚接触者もいないとした。

　同居家族のうち、４０代の夫は自営業。仕事で人と接することはなく、高校生の娘も家族と親族以外の濃厚接触はなかった。
中学生の娘は２７日に登校し離任式に参加したたが、発症しておらず、マスクもしていたため濃厚接触者なしと判断された。
１８～２４日に東京から看護師宅に帰省した別の家族のＰＣＲ検査結果は１日にも判明する。
　
透析患者７７人のうち濃厚接触の可能性があるのは３７人で、４０人は看護師と直接の接触はなかった。
市が進めている透析患者と濃厚接触者の医療従事者や親族のＰＣＲ検査では、３１日夕までに透析患者２１人と親族４人が陰性と判定された。