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宝治
群馬県立小児医療センターで医療ミス 10代男性 脳に重い後遺症
2020年1月23日 19時24分
去年8月、群馬県渋川市にある県立小児医療センターで入院していた10代の男性患者の呼吸を確保するため気道に入れていた管が抜けていたことに看護師が気付かずに一時、患者が心肺停止になり、脳に重い後遺症が残る医療ミスがあったことが分かりました。
これは23日、群馬県立小児医療センターが会見を開いて明らかにしました。
それによりますと、去年8月、入院していた10代の男性患者の血中の酸素濃度や脈拍を測る医療機器のデータが異常を示したということです。
その際、対応に当たった看護師は機器の故障だと思い込んで、呼吸を確保するため患者の首から気道に入れられていた管が抜けて呼吸が止まっていたことに気付かず、患者は一時、心肺停止の状態になったということです。
センターによりますと、患者は心肺蘇生によって一命は取り留めましたが、意識が戻らずに脳に重い障害が残ったということです。
センターでは、患者の家族にミスを認めて謝罪したということで、損害賠償を行うための協議を進めているということです。
県立小児医療センターの外松学院長は会見で
「重篤な後遺症が残ってしまった患者やその家族につらい思いをさせてしまったことを深くおわび申し上げます」と述べて陳謝するとともに、看護師向けのマニュアルを見直すなど再発防止策をとる考えを明らかにしました。
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