• No.95714 主 永享

    20/07/14 08:32:15

    全観客800人を濃厚接触者に指定 新宿の劇場感染
    2020年7月13日 20:37朝日新聞デジタル
     東京都新宿区の劇場で起きた新型コロナウイルスの集団感染では、出演者や観客ら計37人の陽性が確認された。公演を主催したライズコミュニケーションが13日までに、ウェブサイトで発表した。保健所が延べ約800人の全観客を濃厚接触者に指定したという。小池百合子知事は報道陣に対し、「劇場と主催者に、事情を確認している。今後の(対策などの)進め方に関わる話で、どのような対策が行われたのか、しっかりと聞いていきたい」と述べた。

     クラスター(感染者集団)が発生したとみられているのは、新宿シアターモリエールで上演された舞台「THE★JINRO イケメン人狼アイドルは誰だ!!」。出演者16人、スタッフ5人、観客16人が感染したという。

     出演した俳優の山本裕典さん、企画の原案を担当した映画コメンテーターの有村昆さんらはそれぞれの所属事務所を通じ、自らが陽性と判定されたことを明らかにしている。

     観客には栃木県や群馬県など都外から訪れた人も含まれている。群馬県は13日、感染したのは玉村町に住む20代の女性保育教諭で、観賞翌日の6日から11日まで伊勢崎市内で勤務していたことを明らかにした。勤務先で感染が広がっていないか、調査中という。

     モリエールなどによると、公演は6月30日から7月5日まで全12回あり、1公演の客は定員の約半分の100人弱まで。延べ800人が観劇した。

     公演は2部構成で1部がダンス、2部がゲームだった。従来の公演では俳優が客席に降りていたが、今回はライズ社から「客席に降りて接する演出はしない」と説明されたという。全国公立文化施設協会などが定めた劇場などでの感染拡大予防のガイドラインに沿って、入館者のマスクの着用を確認し、検温、手指の消毒をしたとしている。

     ライズ社は「ガイドラインを作成し、できる限りの感染防止対策に努めてまいりましたが、大変なご心配とご負担をおかけしており、心からおわび申し上げます」とのコメントをウェブサイトで発表。「体調不良の出演者がいながら上演を強行した」との一部報道に対しては、公演期間中に体調不良の出演者が2人いたが、検温ではガイドラインの規定内のうえ、抗体検査で陰性だったり、持病に起因すると診断されたりしたことから出演させたとしている。

     一方、ツイッターなどでは、最前列の観客にはフェースシールドが配布されたが着けない人がいたり、終演後に俳優を劇場の外で待つ人がいたりといった情報もある。

     公文協の岸正人・事務局次長は「今回のクラスターで、一律に劇場が感染リスクが高いと判断されるのは、ほかの劇場にとってもマイナスだ」と懸念する。

     東京・下北沢の小劇場「楽園」では今月、出演俳優のアルバイト先で感染者が出たとわかった時点で公演を中止した。後日、PCR検査を受けた俳優の陽性が確認された。運営する本多劇場グループの本多愼一郎総支配人は「ライズ社は報道と劇場への説明内容が食い違う点について、さらに説明すべきだ」と話す。

     政府は10日から大規模なイベントの開催について制限を緩和している。小池知事は「(主催者側が)色々と工夫していたようだとの報告も上がっている」としたうえで、「これからイベントが増える中、経済的・社会的な両立を進めるうえで、一つの大きなメルクマール(指標)にもなるかと思う。(どのような対策をしていたのか)よく調査を行ったうえで進めたい」とした。(井上秀樹、伊藤綾、荒ちひろ)

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