急上昇
天平感宝
アルマゲドン地震として記憶に新しいのは、マグニチュード(M)9.0を記録した2011年の東日本大震災だ。津波によって1万8000人以上の死者・行方不明者を出した。同規模の地震は500年に1回とされるが、今、日本で東日本大震災クラスの地震が「切迫している」と地震学者から警戒されている地域がある。産業技術総合研究所の宍倉正展・海溝型地震履歴研究グループ長は、こう話す。
「警戒されているのは、北海道東部(太平洋沿岸)を襲う千島海溝で起きる地震です。この土地に古くから住むアイヌ民族は、文字で歴史を伝承する文化を持っておらず、過去の巨大地震についてわからないことが多かった。それが、地層を調査した結果、平均400~500年の間隔で巨大地震が発生していたことがわかりました。前回の巨大地震は1600年代前半で、発生から約400年が経過しています。次はいつ起きてもおかしくない時期に入っています」
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