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- 19/11/05 07:29:35
台風19号(ハギビス)は、東日本を中心に大きな被害をもたらした。地球温暖化に伴い“凶暴”な台風の襲来は今後も増えるとみられている。
名古屋大学宇宙地球環境研究所の坪木和久教授(気象学)は、従来の衛星を活用した日本の観測方法には限界があり、19号のような大型台風では正確な予測が難しいと指摘する。観測に航空機を活用する米国などに大きく立ち後れているとして、早期導入を提唱している。
その先に、台風の人工制御も夢ではないと語る。坪木教授に寄稿してもらった。
日本が位置する北太平洋西部は、地球上で最も暖かい海が広がり、台風という熱帯低気圧が最も多く発生する領域である。熱帯低気圧には北太平洋東部や北大西洋で発生するハリケーンと、インド洋や南太平洋で発生するサイクロンもあるが、台風は地球上最強の熱帯低気圧である。
すなわち日本はその地理的位置から熱帯低気圧の影響を最も受ける運命にある。さらに、多くの研究は、地球温暖化の進行とともに台風の最大強度は増大し、スーパー台風などの非常に強いカテゴリーの台風の頻度が増えることを示している。
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