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- 19/09/13 21:33:36
2019年9月13日 8時51分
9月9日午前、台風15号が関東地方を襲い、大きな被害と交通の大混乱をもたらした。
現在でも、千葉県を中心に停電や断水がつづき不便な生活を余儀なくされている人も多い。そんな中、台風当日に、あるひとつの「事件」がSNSで話題となっていた。
--JR南武線、車内で乗客が脱糞?
9日午前9時過ぎ「南武線で超満員のなか脱糞してるやつがいる」というようなツイートが、南武線ユーザーと思しきアカウントから発信されたのだ。
それを皮切りに、現場にいると思われる人の「くさいー!死ぬ!」「脱糞線!」などと投稿が相次いだ。
しかも、なんとその大便に足を滑らせて転倒した人までいるという。
午前9時といえば運転再開されたばかりのラッシュ時で、普段以上の超満員のはず。
想像するだけで阿鼻叫喚の地獄である。
しかしデマがはびこる現代、誰かが面白がって投稿したウソが拡散された可能性もある。
--「脱糞は事実です。清掃方法は“おがくず”と“雑巾”」
そこで取材班は、JR東日本に問い合わせてみた。対応してくれたのは横浜支社の広報担当。
まず、SNSで流れている情報が事実かを聞いたところ「事実であり、川崎駅で処理された」との回答。
-事実だった。
ウンコはたしかに満員の中でひり出され、電車に乗って南へ運ばれていったのだ。
川崎駅の手前の駅が尻手駅という部分にもグッとくる。
それを踏んで転んだ人もいたという事実関係についても聞いたが、台風への対応のため全社員が多忙を極めており、確実な情報がないそうだ。
広報によると具体的な処置方法は、川崎駅で駅員などが、おがくずと雑巾(なんという心許ない装備だろう)で、処置をし消毒したのだそう。
ウンコが自分に向かって、時速37キロ(南武線の平均表定速度)で近づいてくる時の、担当になった駅員さんの気持ちは察するに余りある。
--さらに広報担当にいくつか聞いた。
――こうした脱糞事故は、よくあることなんですか?
担当者:いえ「よく」はないですね。
――では、こうしたことを「予防」するために取り組んでいることはありますか?
担当者:全社で「声かけサポート運動」を実施しておりまして、困っていらっしゃるお客様や、具合の悪いお客様には、駅員や乗務員などから積極的に声かけをさせていただいております。
――JRさんの努力だけでは、全てを予防するのは難しいと思いますが、お客さんにお願いしたいことはありますか?
担当者:私たちは全力で取り組んで行くばかりですので、お客様にお願いするというようなことはありません。
以上のように、とても丁寧に答えてくれた。
見えてきたのは鉄道会社の努力だけでは防げない、今回のような事故もあるということ。
こうして見ると、鉄道会社の努力と自分のコントロールだけではどうにもならないことがわかる。
そんな危機的状況に陥る前に、恥を忍んで駅員さんや乗務員に「漏れそう!」と助けを求めるのが賢明だと言えよう。
どう助けてくれるのかは知らないが…。
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