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- 康治
- 19/08/19 19:19:07
2019年8月19日 13:28読売新聞オンライン
各地で猛烈な暑さが続く中、千葉県が乳牛の「夏バテ」対策の実証実験を進めている。牛の首に水で湿らせた布を巻き付けて涼をとらせるなど、暑さによる生乳の生産量減少を食い止めたい考えだ。
実験の対象は、県内で飼育している46頭。牛の首に湿らせた布を巻き付けると、気化熱で6~8時間にわたって体温を下げる効果があるという。実験では、牛舎の屋根にも遮熱効果のある塗装を施して、舎内の気温上昇を防いでいる。
県の2017年の生乳生産量は約20万8000トン。乳牛が暑さで食欲を落とす夏場は生産量が落ち、昨年6~8月の生産量は3~5月より10%減少した。
実験では7~9月の牛の体温や乳量を測定し、効果を検証する。協力する同県市原市の酪農家加曽利紀代士さん(41)は「少しでも夏バテが和らいでくれれば」と話している。
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