白雉
19日に千葉・幕張メッセで行われるボクシング・トリプル世界戦のWBO世界スーパーフライ級王座決定戦に出場する女子東洋太平洋&日本バンタム級王者・吉田実代(31)=EBISU K,s BOX=が5日、報知新聞社を訪れた。
2週間後に迫った世界戦に向け、最後の減量もほぼ大詰め。万全の体調で大一番を迎えようとしている吉田は「娘にご飯を食べさせることで無理なく節制できています。次の日に保育園があったりすると、時間も限られているから、効率的にトレーニングもできているんです」と、ママの顔になって言う。
17年10月のバンタム級王座戦でモデル兼ボクサーとして知名度の高かった高野人母美を判定で下し、初代日本王者に。その美しさも注目を集め、「戦うシングルマザー」として一躍、人気者になった。
プロボクサー・デビュー後に結婚。長女・実衣菜(みいな)ちゃん(4)をもうけたが離婚した。スポーツトレーナーとして生計を立てながら、日本王者として、母親として奮闘中だが、「娘がいることでハンディと思ったことはありません。かわいいし、癒やされるし、守るべきものがあることで人として踏ん張れるし、より強くなった。子供がいなかったら、ここまで頑張れなかったと思うし、全部、必然だと思ってます」と、きっぱりと言う。
実衣菜ちゃんが保育園で「ママはバンタム級のチャンピオンなんだよ。かっこいいんだよ」と友達に話しているというエピソードを明かし、「いつも『ママ、練習頑張って!』と言ってくれるんです。できた子だなと思うし、だからこそ、自分は頑張らないとと思わせてくれる存在です」と笑顔で続けた。
試合前の国歌独唱を行うPukkey。フォロワー数2万3000人を誇る「バービーのようなインスタ美女」として人気のシンガーだが、吉田とは1か月前に初対面。誕生日が1日違いと言うこともあり、その場で意気投合し、その世界挑戦を応援するため、国歌独唱の大役を引き受けた。
Pukkey自身、辛い体験を乗り越えた経験を持つ。11年前、20歳目前で急性骨髄性白血病を発症。42度以上の高熱が続き、同時期に著名人が同じ病気で亡くなったこともあり、「私、このまま死んでしまうかも」と、心理的にもぎりぎりまで追い詰められた。
幸い最速と言われる半年で完治。「退院した時、ふだん感じたことのない風の気持ち良さを感じて泣いてしまいました。今は正直に(病気に)なって良かったと思っています。ナチュラルに生きていることのありがたさを感じています」と美しい顔をほころばせる。
人生の大ピンチを乗り越えたからこそ、シングルマザーとして世界に挑む吉田を「本当にかっこよくて憧れ」と言う。今回も「病気をしても今、生かされている私は誰かのために何ができるんだろう。自分が誰かを助けられるのは歌だ」という思いから、国歌独唱を快諾したという。
「すごいドキドキしちゃうけど、当日は吉田さんのためだけに歌います」と言うPukkeyの隣で「歌で元気をもらえる。すごく気持ちいいんです」とほほ笑む吉田。6・19、舞台は千葉・幕張メッセ。数々の試練を乗り越えてきた戦うシングルマザーと歌姫が今、世界に挑む。(中村 健吾)
◆吉田 実代(よしだ・みよ) 1988年4月12日、鹿児島・鹿児島市生まれ。31歳。中学卒業後、働きながら通信制高校で勉強。2008年、20歳となった4月に格闘技未経験ながらハワイに単身で格闘技留学し、キックボクシングを習う。帰国後、アマキックボクシングに参戦。総合格闘技でも活躍後、14年、佐藤絢香(YuKo)戦でボクシングデビュー。17年、JBCが新たに創設した日本女子王座の第1号となるバンタム級王座決定戦で高野人母美を判定で下し、初代王者に。ボクサーデビュー後に結婚。15年4月に長女・実衣菜(みいな)ちゃん(4)を出産も離婚。現在、女子東洋太平洋と日本バンタム級王者に君臨。
故郷・沖永良部島の観光親善大使も務める。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190605-00000125-sph-fight
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