「信じて良かった…」6万円を貸した男性は埼玉の医師 捜していることを知り感激の涙

匿名

天福

19/05/10 16:36:01

 沖縄工業高校2年の崎元颯馬(そうま)さん(17)が、財布をなくして困っていた時に、お金を貸してくれた見ず知らずの男性を捜していた件で、10日午前、本紙などの記事を見た本人から同校に連絡があった。男性は埼玉県のイムス三芳総合病院で勤める脳卒中神経内視鏡センター長の猪野屋博医師(68)。ネットニュースを読んだ同じ病院の医師から伝えられた。

 猪野屋さんは「捜してくれていることに感激して泣けてきた。信じていて良かった」と涙を流しながら喜んだ。学校から恩人が見つかったことを知らされた崎元さんも「今すぐ連絡したいほど嬉しい。あの時の感謝が思いだされて胸がこみあげる」と話した。

 母親が沖縄出身で、息子らも県内に住み、たびたび来県する猪野屋さん。20日から沖縄を訪れ、滞在中に崎元さんや学校関係者と面談する予定。「感謝の気持ちを伝えたい」と話す崎元さんは、直接会ってお金を返し、「工業高校生らしく自作の品もプレゼントしたい」と再会を心待ちにしている。

 2人の「出会い」は4月24日の早朝。崎元さんは伯父の葬儀で与那国島へ向かうため那覇空港に向かっていたが、航空券代が入った財布をなくし途方に暮れていた。沖縄都市モノレールに同乗していた猪野屋さんは、うなだれている崎元さんに「どうしたんだ」と声を掛け、事情を知った。

 なくしたお金は6万円。猪野屋さんは「そんなにかかるのか」と一瞬、疑問もよぎったが、「あまりに悲しい顔なので貸すことは決めていた」。空港駅のホームで6万円を渡し、身元も十分に確認しないまま、出発便へ急がせた。

 猪野屋さんは埼玉に戻り、知人らと話題にしたが、「だまされたんだよ」と笑われた。

 半ば諦めもあったが「俺は信じている」と思っていた猪野屋さん。10日朝に同じ病院の医師からの電話で崎元さんが捜していることを知った。「やはり沖縄の人は優しいよ。涙が止まらなかった」と、取材にも泣きながら話した。

 同日、猪野屋さんから連絡を受けた同校の赤嶺正一郎教頭(53)は「こんなに早く見つかり驚いた。崎元さんと一緒にお礼したい」と話した。(デジタル部 宮城栄作)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190510-00418081-okinawat-oki



恩人をさがしている、という記事(5/9付)

【「借りたお金を返しお礼したい」 沖縄の高校生が男性探す 飛行機代6万円をとっさに貸した】
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/417848?yahoo=y&utm_source=yahoo&utm_medium=http&utm_campaign=link_back&utm_content=related

コメント

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  • No.131 寛和

    19/05/21 18:23:08

    【「もう落としません」沖縄の高校生、再会の「恩人」に 窮地救った医師が学校訪問】

     那覇空港に向かう途中に航空券代が入った財布を落とした沖縄県立沖縄工業高校2年の崎元颯馬(そうま)さん(17)が困っていたところ、居合わせた男性が6万円を貸して窮地を救った。崎元さんが「『恩人』を捜してお金を返したい」と願っているとの地元紙の記事を知り、名乗り出た埼玉県の医師の男性が21日、那覇市の沖縄工業高を訪れて崎元さんと再会した。

     男性は埼玉県三芳町の「イムス三芳総合病院」で医師を務める猪野屋博(いのや・ひろし)さん(68)。沖縄県出身で、県内の病院で勤務した経験もあり、現在も月に1度ほどのペースで沖縄を訪れている。

     崎元さんと約1カ月ぶりに再会した猪野屋さんは「久しぶりだな」と手を差し出し、「ありがとうございます」と応えた崎元さんと握手。崎元さんは借りた6万円を入れた封筒と、「猪野屋博様 感謝 崎元颯馬」と記した手作りのアルミ製の文鎮を手渡した。猪野屋さんから財布がプレゼントされると、崎元さんは「もう落としません」と笑った。

     崎元さんは4月24日朝、与那国島(沖縄県)での親族の葬儀に参列するため、沖縄都市モノレール「ゆいレール」で那覇空港に向かっていた。往復の航空券代が入った財布がなくなっているのに気付いたのは那覇空港駅に着いた時。多くの乗客が降りた車内でぼうぜんとしていた崎元さんを見て、声を掛けたのが偶然居合わせた猪野屋さんだった。

     「どうしたんだ?」。猪野屋さんが声を掛けると、崎元さんは「財布を落としたみたいで……」と答えた。猪野屋さんがさらに事情を聴き、「いくら足りないのか」と尋ねると、崎元さんが「6万円」と答えたため、猪野屋さんは「だまされてもいいや」と自らの財布から6万円を出して渡し、急いで空港に向かわせた。

     飛行機の出発時刻が迫っており、崎元さんはお礼を言ったが、名前や連絡先を聞き忘れた。崎元さんから経緯を聞いた地元の琉球新報と沖縄タイムスが5月10日付の朝刊で「恩人を捜している」などと報じたところ、記事がネットで拡散。記事の内容が猪野屋さんの耳にも入り、沖縄工業高に電話して今回の1カ月ぶりの再会につながった。【遠藤孝康、佐野格】
    https://mainichi.jp/articles/20190521/k00/00m/040/148000c

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