父親が不在、育児に関わらない家庭の子供は成長に深刻なダメージがあります!

  • なんでも
  • 万治
  • 19/04/25 10:00:51

ちなみに、「父親の不在」とは、死別や離婚などの現実的な不在だけでなく、前述した長時間労働や単身赴任など家庭にほとんどいない状態、さらには家庭内で軽視・蔑視されているなど存在感が希薄な状態も含んでいます。


「父親の不在」による主な影響

(1)母子融合
子どもは、2歳頃から母子分離を始めるが、3歳頃にはまた母親にべったりになる(母子融合)。このとき、外界を探索したいという欲求と、母親の庇護に頼りたいという不安で葛藤しているのだが、ここで不安を緩和し、手を引いて外界に誘導するのが「冒険の案内人」の顔を持っている父親の役割。父親不在だと、子どもの母親依存が続きやすい。それだけでなく、やがては母親に対して支配的・攻撃的になり、依存と反発が入り混じった態度を示しやすくなる。

(2)誇大な万能感と自己顕示性
父親には、子どもに「ダメなものはダメ」と否を突き付け、社会の掟や現実の厳しさを教え込む役割がある。父親が「何でも許される」という万能感に歯止めをかけ、自分の限界を体感させないと、誇大な万能感と自己顕示性が残り、将来的に社会への適応を妨げることとなる。

(3)不安やストレスへの弱さ
父親は、家庭外から家族を守るという庇護者としての顔を持つ。父親の不在は、子どもに強い不安とストレスに対する弱さをもたらす。幼い時期に父親不在だった人は、うつに罹患するリスクや、不幸だと感じる割合が高いという。

(4)三者関係の困難
子どもにとって母子の二者関係より思いどおりになりにくい三者関係が、父親がいることで強いられる。しかし、この環境で育つことで、三者以上の複数関係で自分を出せるようになる。父親不在だと一対一でしか安心して自分を出せない、一対一の関係での独占欲が強く信頼関係が結びづらい、集団不適応、などの影響が表れやすい。

(5)向上心の阻害
思春期を迎えるまでは母親だけで育児を乗り切ったとしても、思春期以降に自我を確立する段階で、父親不在が子どもの自我理想の発達を妨げる。向上心が阻害され、投げやりで無気力な状態を生み出しやすく、学業や社会的な成功にもマイナスの影響を与えやすい。

(6)性的アイデンティティの混乱
男の子の場合は、将来、男性としてのアイデンティティや社会適応に困難を抱えやすくなる。性的アイデンティティの混乱や、性的欲望の障害につながる場合もある。女の子の場合は、母親が父親不在を不幸だと感じていると、女性や母親としての役割に消極的だったり違和感を覚えたりすることがある。

(7)親になることへの困難
男の子の場合、将来、子どもを持つことを躊躇したり、父親としてどう振る舞えばいいかわからないという不安を覚えるケースが多い。パニックに近い強い不安を覚えることもある。パートナーを独占できないことで子どもをライバルのようにみなしてしまい、見捨てられたという思いにとらわれ、夫婦関係が破綻してしまうケースもあるという。女の子の場合は、夫に対しても子どもに対しても過度に理想化した存在を求めがちになり、強い失望や怒りを生む。結果、誰よりも求めているはずの安定した家庭生活を手に入れにくくする。


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