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- 万延
- 19/04/02 13:34:07
新元号「令和」で初めて元号に使われた「令」の字は、これまでに案の段階では2度挙がったことがある。
同じ人物が同じ元号を続けて提案したが、採用には至らなかった。
「日本年号大観」(森本角蔵氏、1933年刊行)などによると、令の字が入った幻の元号は「令徳」。幕末の「文久」(1861~64年)と、次の元号「元治」(1864~65年)に改元する際、漢文学者の高辻修長から提出されたが、元治の時には、「徳川(幕府)に命令する」とも解釈できるとして退けられた。
高辻家は、平安時代の右大臣菅原道真の流れをくむ名家の一つで、修長は元治の直後の元号「慶応」(1865~68年)改元時には、「平成」を提案している。
しかし、延べ24案を提出したものの、存命中に自らの案が採用されることはなかった。
一方、「和」の字が採用されたのはこれで20回目。1文字目に使われたのは「和銅」(708~15年)だけで、今回や「昭和」を含め残り19回は2文字目。これで「応」と並び5番目に登場回数が多い字となった。
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