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- 匿名
- 19/02/07 22:48:46
家畜伝染病「豚(とん)コレラ」に感染した豚を他府県に出荷した愛知県豊田市の養豚場が、すでに感染が確認されていた岐阜県内の養豚場と同じ飼料会社を利用していたことが7日明らかになった。十分に消毒されていないトラックが行き来した結果、ウイルスが拡散した可能性がある。農林水産省は慎重に拡散経路を調べている。
同日の自民党の会合で農水省が明らかにした。豊田市の養豚場は、豚コレラに感染した野生イノシシが発見された岐阜県境付近の山間部から30キロ以上離れた平野部にある。イノシシの行動範囲は1~5キロ程度が一般的とされ、豊田市の養豚場が岐阜県内の養豚場にどんなつながりがあったのかが、感染経路解明の焦点となっていた。
岐阜県では1月下旬、各務原市と本巣市の養豚場で豚コレラが発生した。愛知県の7日の発表によると、豊田市の養豚場と同じ業者が運営している同県田原市の農場と、本巣市の養豚場で、利用する飼料会社が共通していた。ブタの飼料を運ぶトラックが岐阜、愛知両県間を行き来しており、岐阜県側の施設でウイルスを含むフンなどがトラックに付着し、消毒が不十分なまま、愛知県側に運ばれた可能性がある。
養豚場の関係者や出入り業者は、長靴を履き替えたり、車を洗浄したりして、まん延を防ぐ義務が国の基準で定められているが、徹底されていなかった可能性がある。農水省はまだ検証が必要と説明しており、今後、詳しく調査する。
7日の自民党の会合では、豊田市の養豚場が異常に気付いた後も子豚を出荷していた問題への質問が相次いだ。農水省は家畜伝染病予防法に違反する場合は厳しく対処するとし、「事実関係を確認中」と説明した。また、同法施行規則では、他の農場から家畜を受け入れる場合、病気が発生していないか確認するよう定めている。このため、子豚を購入した長野や滋賀など5府県の養豚場側の対応にも問題がなかったかを調べている。
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