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- 19/02/07 13:01:33
愛知県岡崎市の生理学研究所が、体の臓器や組織になるマウスのES細胞を用いて、別の種類のネズミであるラットの体内で腎臓を作り出すことに世界で初めて成功したと発表しました。
グループでは、この方法を応用してヒトの移植用の腎臓を別の動物の体内で作る可能性が出てきたとしています。
研究を行ったのは、岡崎市の生理学研究所の平林真澄・准教授らのグループです。
研究グループによりますと、ラットを遺伝子操作することで腎臓を自ら作り出せない赤ちゃんのラットを誕生させ、その受精卵が胚盤胞というさまざまな細胞に変化できる段階になったとき、別の種類のネズミであるマウスのES細胞を移植しました。
その結果、あかちゃんのラットの体内で、ES細胞から大きさが3ミリほどの臓器がつくり出され、タンパク質の成分を分析したところ、腎臓であることが確認されたということです。
こうした研究成果は、世界で初めてだということで、平林准教授は「まだまだハードルはあるが、この方法を使えば、ヒトの移植用の腎臓を別の動物の体内で作り出せる可能性が出てきた」としてさらに研究を進め、移植医療のために貢献していきたいと話しています。
この成果は、6日付けで、イギリスのオンラインの学術誌「ネイチャーコミュニケーションズ」に発表されました。
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