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■中国政府のねらいは
ウイグルでなぜ、厳しい政策がとられているのか。
中国近現代史に詳しい明治大学の水谷尚子兼任講師は、中国政府が進める巨大経済圏構想「一帯一路」や豊富な地下資源の存在を挙げ、治安がより重視されていると指摘しています。
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“中央アジアに抜ける『一帯一路』のルートとして、新疆ウイグル自治区の地理的な価値が高まっている。さらにレアメタルや天然ガス、石炭など多くの地下資源があるので、中国の沿海部に供給するため、中国政府はますます重要な地域と見なすようになっている。土地は非常に重要だが、もともといたウイグル族は不要だと考えているのではないか。”
■「不当な拘束」に終わりは来るのか
冒頭で紹介したウイグル族の伝統行事「ノルズ祭」。日本のウイグル族の人たちは、来年は開催することにしています。
「中止が続けば文化が継承されず、中国政府の思いどおりになってしまう」と考えたからです。ただ、現状が改善されなければ、心から楽しむことはできないままです。
貿易などで中国と厳しく対立するアメリカの政府や議会はことしの夏以降、ウイグル自治区の問題を積極的に取り上げ、中国政府に「収容所」の即時閉鎖などを求めています。
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国連の人権理事会でも各国から懸念の声が次々と上がり、国連人権高等弁務官も現地への立ち入り調査を認めるよう中国政府に求めています。
こうした動きが、ウイグル族への「不当な拘束」を終わらせることにつながるのか。日本のウイグル族の人たちも固唾をのんで見守っています。
国際部記者:篁 慶一(たかむら・けいいち)
NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181214/k10011746441000.html- 1
18/12/19 00:48:14