オリオン
子供みたいだけど死ぬのが怖い。
痛いとかはどうでも良いんだけど、この意識がなくなるのが怖い。
私が死んでも子供や私と色々共有してくれた人たちは残る=私も生き続ける、とかって考えもあるだろうけど、私の全てを記憶してるのは私だけなわけで。
小さい時母親に頬を撫でられるのが幸せだった事、思春期の殴り合いのケンカ、ひどい言葉で傷付けた事…
学生時代友達と下らない話して涙が出るほど笑った事、元カレたちとの思い出、バカな事ばかりしてた青春時代…
旦那の元カノに嫉妬してた若さ、マリッジブルー、プロポーズの指輪…
子供が愛すぎて涙が出た事、怒りすぎた夜に泣いた事、断乳時に夜中何度も散歩した事、幼稚園に行くのにママと離れたくないと泣くのを引き剥がした事…
そういう「私」を構成する記憶がぜーんぶ無くなっちゃうんだな、と思うと怖くて堪らない。
いつか今の意識が終わるんだ、と思うと冷や汗が出る。
周りの高齢の人は死ぬのが怖くないって言うけど、親や友達が死んで行ったら怖くなくなるのかな。
それとも死に近付くに連れ自然と受け入れられるようになるんだろうか。
5歳の時、親に「死ぬのが怖い」と泣いたら「大人になれば怖くなくなる」と言われたけど、まだ涙が出る時がある。
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