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- 有峰ダム
- 18/07/03 22:59:44
那覇市内で1日に開催予定だった2018年度前期の保育士実技試験が、台風7号の影響で中止となった。
受験者は約200人で、試験を運営する全国保育士養成協議会や沖縄県の担当課には受験手数料の返金や再試験を求める訴えが多数寄せられている。
同協議会によると、自然災害で試験が中止となっても、再試験などの救済措置はない 試験は筆記と実技の一括の申し込みで受験手数料1万2700円も返金できないとしている。
以前は年1回の試験で、台風などで中止になると再試験をしていたが、16年度から保育士不足対策の一環で試験が年2回となった。
同協議会の担当者は「日程が密に組まれており、再試験は難しい」とし、県内で開く12月の後期試験を受けるしか今のところ方法はないと説明する。実技試験は筆記合格者のみ受験でき、仮に後期を受験する場合、試験は実技のみとなる。再度の申し込みと受験手数料を納める必要がある。ただ年2回になって台風による試験中止は初めてのため、同協議会は「手数料など今回どうするかを検討中」としている。
担当課の県子育て支援課にも「何とかできないか」などの問い合わせがあるという。同課は後期試験まで半年あり、受験者の中には日程的に受験が厳しい人も出てくるのではと懸念。
実技試験を受ける予定だった本島南部に住む保育補助の女性(38)は、勤めている保育園で産休による欠員が近々出る予定で前期での保育士合格を目指していた。
「今からでも再試験を検討してほしい。本当に困る」と切迫した声で訴えた。
勤務先でも慢性的な人手不足が続いている「深刻な保育士不足は県も分かっているはず。試験の2日前に中止を決めたのは早かったのでは」と困惑した。
全国保育士養成協議会に、他府県での受験ができないか掛け合ったが「できない」と回答があったとし、「全国で沖縄だけ受験できないのは納得いかない」と話した。
2018年7月3日 08:48 沖縄タイムス
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