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- 18/06/18 18:10:59
一人暮らしであるかよりも孤独かどうかが
「孤独」は本当に心臓に悪い 疎外感の健康ダメージ=たばこ1日15本分
孤独はかつてないほど蔓延している(写真はイメージ)
心臓は時に、心の状態に大きく影響を受ける。例えば、たこつぼ心筋症。失恋によって突然、激しい胸の痛みが引き起こされ、重い心筋障害の引き金となる場合がある。
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最新の研究によると、孤独と早死には強い関連があるという。
アイルランドの首都ダブリンで開催された欧州心臓病学会で、コペンハーゲン大学病院のAnne Vinggaard Christensenとそのチームが、孤独と健康リスクの関連について発表を行った。 心疾患、心不全、不整脈を抱える1万3463人を対象とした研究で、身体および心の健康状態、ライフスタイル、喫煙習慣、そして交遊関係に関するアンケートから得たデータが使用されている。
なかでも交遊関係についての設問は、特に慎重にかつ綿密に作られた。孤独なことと1人でいることは同義ではないため、幅広く情報を集めることが重要だったからだ。アンケートは、1人暮らしか、孤独と感じたことがあるか、誰かと話をしたいと感じたことがあるかといった問いが中心になった。
「テレビが1番の友人」は390万人
「孤独はかつてないほど蔓延している。多くの人が1人で生活をしている」と、Christensenは言う。
英デイリー・メールによると、アメリカの人口の4分の1は一人暮らし。孤独な45歳以上は約4260万人にのぼる。一方イギリスでは、390万人がテレビが1番の友人としている。
Christensenによると「早期死亡、メンタルヘルスの悪化、生活の質低下には、一人暮らしであるかよりも孤独かどうかが男女ともに大きく影響する」。これは心臓疾患の種類に関わらず当てはまるそうだ。患者の年齢、教育水準、そのほかの健康上の問題と既往歴、BMI(ボディマス指数)、喫煙、アルコール摂取量を考慮し、差し引いても結果は同じだった。孤独は女性の場合には死亡のリスクを2倍に、男性の場合にも同程度まで高めると結論づけられた。
さらに悪いことに男女問わず孤独は、生活の質を極端に低下させる悪影響もたらし、不安症と鬱病のリスクを3倍に高める。
Christensenは「社会的支援を享受できていない人は、医療からも遠ざかり不健康なライフスタイルを送りがちになる。自分に対しての十分なケアができず、結果として『孤独=悪』という仮説の大きな裏付けとなる」と説明する。「我々は孤独がいまだかつてないほど当たり前の時代に生きていて、医療従事者はこの事実を受け入れ正しくリスクを評価しなければならない」
孤独の健康被害はタバコ1日15本分に相当!?
ニュースサイト「ビジネス・インサイダー」オーストラリア版は、孤独と健康への悪影響の関連を発表した過去の研究にも言及した。たとえば、満足な社会的支援を受けていない場合、その被害はタバコを1日15本吸うのと同程度だという。孤独が炎症を悪化させるという報告もある。石器時代、1人でいることが脅威だったのを身体が覚えているのではないかというのだ。
昨年8月には、孤独は肥満と同程度の健康被害をおよぼすという研究発表があった。
いかなる理由にせよ、孤独は肉体面でも精神面でも悪影響をおよぼす。しかし、社会との関わりにより、早死のリスクは減らすことができる。人生の辛い時期を無事に乗り越えるために、周囲のサポートやネットワークを今一度見直すことが長生きへの第一歩かもしれない。
Newsweek 6/18(月) 17:27配信
headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180618-00010002-newsweek-int&p=2
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