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トランプ大統領、米朝会談「展開見る必要ある」-北朝鮮の中止示唆に
2018年5月16日 21:53
トランプ米大統領は北朝鮮が国営メディアを通じ首脳会談中止を示唆したことについて、懸念を直接伝えてきてはいないと述べた。
トランプ大統領は16日、ホワイトハウスでウズベキスタン大統領との会談に際し、米朝首脳会談は実現するのかとの記者団の質問に対して「通知は全く受け取っていない。展開を見守る必要がある」とコメントした。
朝鮮中央通信(KCNA)が同日掲載した発表文によると、軍縮交渉を担当する北朝鮮の金桂冠第1外務次官が米国の最近の挑発的なコメントに失望したと表明。北朝鮮の非核化で、段階的ではなく一気に進める「リビア方式」を主張したボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)の発言に「嫌悪」を感じ、拒否すると言明した。
金次官は「米国が一方的な核廃棄を強要し、われわれを追い詰めようとするなら、われわれは対話への関心を失い、今回の首脳会談に応じるかどうか再考せざるを得ない」と主張。トランプ大統領が北朝鮮を核保有国として受け入れない場合、歴代大統領の中でも「哀れで成果のない大統領」になるリスクを冒すと続けた。
これに対し、北朝鮮に非核化の要求を続けるのかと問われたトランプ大統領は「その通りだ」と回答した。ホワイトハウスは首脳会談の準備を進める意向を示した。
サンダース米大統領報道官は16日にFOXニュースとのインタビューで、「トランプ大統領は会談の席に着く。その用意だ」と発言。首脳会談の中止をにおわせる北朝鮮の手法は、特異な例ではないと指摘した。
「われわれは会談する用意があり、実現すれば素晴らしい。実現しない場合は、どうなるか見守る」とし、「実現しない場合には、最大限の圧力をかけるという現在の政策を継続する」と語った。
ブルームバーグ日本語版
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-05-16/P8U82B6JTSEC01- 0
18/05/17 08:32:26