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- ラッコ
- 18/05/10 21:24:13
5/10(木) 7:11配信
我が子が合格した瞬間から、学費問題が保護者にのしかかってくる。
運転免許教習所では年々、売り上げが減っているそうです。「子供が減っているので、しょうがないですね」と肩を落とす経営者。別の知人によれば、税理士や公認会計士をめざす専門学校の売り上げも減少中だとか。こちらも同じく「子供が少ないので」という説明でした。
あちこちで「少子化」が売り上げ減少の理由として使われています。確かにそれは間違いありませんが、私は別に大きな要因があると思っています。それが「親(保護者)の懐具合」です。
■負担が最も重い「大学生の親」時期
運転免許を取るメイン層といえば大学生です。大学生にはアルバイト収入しかなく、教習所に通う金は親に頼ることになりがちです。おねだりされる親は、大学の学費や生活費に加え、「教習所に行きたいんだけど」と無心されることになります。
これについては税理士、会計士、弁護士といった難関資格の勉強についても同じです。これらの勉強を始めるのは大学生の時期が最も多いのです。
だとすれば重要なのが「おねだり」される親の懐具合です。今、大学生を抱える親は給料をどれくらいもらっているのでしょうか? それはかつてと比べて増えた、あるいは減った? これから先はどうなる? 今回は少子化に隠れた「大学生を持つ親の懐具合」について考えることにしましょう。
■「出したくても出せない」大学生の親
その昔、私が大学生だった時代に「ダブルスクール」という言葉がはやりました。大学と資格取得に向けた専門学校の両方に通うのがダブルスクールです。この場合、親の負担も当然ダブルになります。
かつて私もダブルスクールでしたが、学費と生活費を親に頼っていたので、専門学校の学費まで出してくれとは言えず、奨学金とバイト代でなんとか工面しました。ただ、友人の大半は専門学校の学費まで親に頼っていました。彼らの親は「学費、生活費仕送り、専門学校学費」のトリプル負担をこなしていたのです。それは間違いなく「景気がいい」時代でした。
そこから長い時間が経ち、その間に日本の景気はずるずると悪化していきました。最近の大学生に話を聞くと、「奨学金を借りています」とか「週5日、バイトしてます」といった話ばかり。どうやらダブルスクールどころか、アルバイトに精を出さないと生活すらままならない様子です。
親のほうに話を聞いても「大学の学費まではなんとか面倒を見るが、それ以上は無理」ということが多いようです。決して彼らはケチではなく、自分の給料が上がらないので、「出したくても出せない」状況にあります。まだ住宅ローンの返済が残っていると、教育費よりそちらを優先せざるをえません。
「出したくても出せない」。これが大学生をもつ親側の実態なのです。だとすれば、運転免許を諦める子供が増えるのは当然です。合格の確率が低いうえ、合格後の収入不足がささやかれる難関資格への挑戦を見合わせるのも当然でしょう。
>>1へ
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180510-00010001-nikkeisty-bus_all&p=1
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