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- 18/04/15 14:46:54
2018年4月15日 10時26分
日刊ゲンダイDIGITAL
2004年10月に広島県廿日市市で起きた県立高2年の北口聡美さん(当時17)刺殺事件で、13日、県警に殺人容疑で逮捕された土木会社社員、鹿嶋学容疑者(35=山口県宇部市東岐波)は、「一度も捜査線上に浮かんでこなかった」(捜査事情通)という。
「殺害現場で犯人のものと思われる指紋や、聡美さんの爪の中からは皮膚片も見つかり、ダンロップ社製スニーカー(26~27センチ)の跡も残されていた。聡美さんの妹の目撃証言から事件当時20歳ぐらい、身長165センチほどのガッチリ体形と特徴も分かっていたし、似顔絵もあった。それでも14年近くシッポをつかませなかったわけです」(前出の捜査事情通)
急転直下の逮捕に至ったのは、今月に入って鹿嶋容疑者が暴行事件を起こし、3日に取り調べを受け、その際に採取された指紋やDNA型が現場のものと一致したからだ。暴行事件のきっかけは職場の同僚とのいさかい。今月初めに「打ち合わせで返事をしない」との理由で同僚の尻を蹴ったという。裏を返せば、それまでは警察の厄介になる、指紋を採取されるような“トラブル”を一度も起こさなかったわけだ。
近隣住民によると、鹿嶋容疑者は会えばあいさつをする程度で、地味な印象だったという。
「用心して生活していたのでしょう。聡美さんと祖母をメッタ刺しにした凶悪犯なのに、廿日市市から100キロ以上離れた宇部市の土木会社で十数年、それなりに職場で信用されるぐらい真面目に働いて、若手の指導役も任されていました。独身で、一戸建ての自宅で家族と同居し、逮捕前日まで何食わぬ顔をして軽自動車に乗って出勤していたそうです」(地元マスコミ関係者)
鹿嶋容疑者は取り調べに対し容疑を認め、逆上したり、涙を流したりせず、任意同行の際も抵抗しなかったという。県警は聡美さんと鹿嶋容疑者の接点、動機についても捜査を進めている。
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