- ニュース全般
- ウズラ
- 18/04/04 02:34:27
加計学園運営の岡山理科大獣医学部で入学式 愛媛
4月3日 17時25分
獣医学部の新設をめぐって国会で問題が指摘される中、学校法人「加計学園」が運営し、今月、愛媛県今治市に新設した岡山理科大学獣医学部の入学式が行われ、加計孝太郎理事長は「予想を上回る志願者数であり、プロジェクトが評価された」とあいさつしました。
愛媛県今治市にある岡山理科大学の獣医学部で行われた入学式には、獣医学科147人、獣医保健看護学科39人の新入生と、その保護者らが出席しました。
この中で、加計理事長は「獣医学部の新設ではいろいろとご心配をかけたが、予想を上回る志願者数であり、私たちのプロジェクトが評価された。新設が待ち望まれていたことを如実に示している」とあいさつしました。
また、今治市の菅良二市長は「岩盤規制を突破するため、愛媛県や加計学園と連携して国に要望を続け、規制が緩和された」などと祝辞を述べました。
これに対して新入生の代表は「受験の時期は波乱の連続だったが、乗り越えることができた。獣医学部をすばらしい学部にできると確信している」などと決意を語りました。
加計学園の獣医学部は、国家戦略特区制度を活用して52年ぶりに新設が認められましたが、安倍総理大臣が加計学園の理事長と友人であることや、愛媛県や今治市の職員が特区の指定を受ける前に官邸を訪れたことなどが明らかとなり、国会で野党から「選考が加計学園ありきだったのではないか」という指摘も出ました。これに対し、安倍総理大臣は繰り返し関わりを否定していました。
■獣医学部長「政治に巻き込まれじくじたる思い」
岡山理科大学の吉川泰弘獣医学部長は、入学式のあと記者団から「国の政策決定の過程に疑念の声も残っている」などと問われたのに対して、「国家戦略特区のワーキンググループの議事録を見ても、整然と論理的に進められてきたし、岩盤規制を解いてくれたことは感謝しているが、政治に巻き込まれたという点はじくじたるところがある。ただ、入学式を見れば、学生も関係者も十分に趣旨を理解してくれたと思う」と述べました。
■新入生「不安もあるが頑張りたい」
獣医学部の新入生の1人、大阪市出身の18歳の岩本龍ノ助さん。
岩本さんは、大学から1キロほどの学生向けの新築アパートに入居しました。引っ越しを終え、1日は、手伝いにきた家族とともに今治市内の商店街を歩き、新生活の準備を進めていました。
岩本さんはかつて飼っていた犬が「脊髄軟化症」と呼ばれる難病にかかり、足が不自由になった出来事をきっかけに獣医師を志すようになりました。
3日は、家族4人で式に出席し、記念写真を撮っていました。岩本さんは、「いよいよ大学生になったと実感しています。ことし開学したばかりで最新の機器が導入されると聞いたので、活用しながら、夢である獣医師を目指したい」と話していました。
一方、加計学園の獣医学部新設をめぐる問題について、岩本さんは「批判を受けたりして不安はありますが、日本一の獣医学部を目指すと入学式で話していたので、それを信じて、自分も頑張りたい」と話していました。
(後略)
元記事:NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180403/k10011389551000.html
- 0 いいね