

Ⅰリットルの涙

途中で歩けなくなってお母さんが抱き上げる。『大丈夫！お母さんまだあやをおんぶする位の力あるから』　　　　　　　　　　　　麻生クンが来てカーテンごしに、あやの詞を見て励まされた子のハガキを読む。読み終わってあやがカーテンを開ける。『私歩けなくなっちゃった…けど人の役にたてた…』　　　　　　　　　　　　　　　　　　クリスマスの日実家に一日だけ帰る。あこには服、宏にはカバン、リカにはえのぐ。あやからみんなに手紙を書いたのを読む。『あこへおしゃれするの好きなのに私がパジャマばっかりだから気使ってくれてたんだよね…ごめんね。宏へ小学校からずっと同じカバン使ってるね。中学行ったら新しいのほしいよね、ごめんね。リカへいつもいっぱい絵を書いてえのぐギュッてだして使ってたね、ごめんね。みんなずっとお母さんとっちゃってごめんね。　　　　　　　　　　　　　もう喋る事もできない。　麻生クンが面会に…いままでの日記を読ませる。麻生くんが『お前がんばって生きてたんだな』あや『そうだよ』　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　五年後…亡くなる。　　　あや、今歩いてる？走ってる？お話ししてる？お母さんがいなくてもちゃんとやってる？お母さんはその事だけが心配です。もう向こうでは泣いてないよね？　お母さんもう一度あやの笑顔がみたい。　　　　　　　　　　　　　　　　　　お墓にたくさんの人たちが来る。　　おわり