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- 18/02/06 08:28:58
相撲協会理事選 執行部側は真っ先に「造反者炙りだし」へ
執行部に反旗を翻した貴乃花親方と八角理事長による角界を二分する骨肉闘争は、「2・2理事選」で貴乃花親方の理事落選が決まり、一応の決着を見たかたちだが、大きな禍根を残した。
「貴乃花一門は土壇場の一門会まで貴乃花親方の立候補を正式に決めなかったが、それだけ執行部側の攻勢が凄まじかったということ」(担当記者)
最後の1週間になって貴乃花親方の“右腕”である立浪親方(元小結・旭豊)の不倫疑惑騒動が報じられたり、テレビ番組の取材に応じたことが相撲協会で禁止されている“本場所中の無断のテレビ出演”だと槍玉にあげる報道が出たりしたことで、「慎重に動かざるを得なくなっていた」(同前)というのである。
一方の八角理事長サイドは、「無投票に持ち込むことが狙いだった」という。ある若手親方がいう。
「執行部サイドは立候補の意向を示していた伊勢ヶ濱親方(元横綱・旭富士)に出馬を断念させた。これは執行部側の立候補者を『8人』にしぼり、出羽海一門ながら貴乃花親方に近い山響親方(元前頭・巌雄)を含めた貴乃花グループに『2人分の枠を差し出した』ことを意味する。貴乃花親方はこの“和解案”に乗るか、同じ一門の阿武松親方(元関脇・益荒雄)を立て『3人立候補』という“絶縁状”を出すか、最後まで検討を重ねていた」(同前)
結果、投票が行なわれたことは両陣営が全面抗争に突入したことを意味する。この角界闘争は一層、激しさを増すことになる。
◆裏切り者の粛清
新理事の互選による理事長選が行なわれるのは3月の大阪場所後。それまでの約2か月、60日間は、任期を残す“旧理事”によって協会運営が行なわれる。
「昨年末に日馬富士暴行事件の責任を取って伊勢ヶ濱親方が理事を辞任し、貴乃花親方は年明けに降格処分を受けた。二所ノ関親方(元大関・若嶋津)も自転車事故で入院中のため、理事会は7人で運営されていくことになる。そのなかで貴乃花グループは山響親方だけ。執行部側の思惑で事態を動かしやすい状況が続く」(協会関係者)
執行部側が真っ先に取り掛かると考えられるのが、「造反者」の炙りだしだ。
「貴乃花親方は一門外にも数多くのシンパがいますが、理事選で貴乃花サイドに流れた“浮動票”は他の一門からすれば裏切り者がいる証拠。誰が投じたものか、徹底的に調べ上げられることになる」(ベテラン記者)
理事選はもちろん無記名投票だが、過去には、開票後に誰が投じた票か“チェック”できるように、投票用紙に数字やマークをつけさせる一門もあったという。
「公職選挙法なんて関係ない選挙だからなんでもあり。2月は巡業もなく、一門の会合を繰り返し開いて裏切った疑いのある親方を問い詰める機会も作りやすい。
2010年の理事選では貴乃花親方が二所ノ関一門を割って出る“貴の乱”が起きた。当時、立浪一門の所属ながら貴乃花親方に票を投じた安治川親方(元前頭・光法)は、一門の『反省会』で造反を告白させられ、一時は廃業にまで追い込まれかけた(その後、別の年寄名跡を襲名し、貴乃花部屋へ移籍。現在は退職)。今回も同じように、貴乃花グループに投票したと見られる他一門の親方は徹底的な追及を受けることになるのは間違いない」(同前)
※週刊ポスト2018年2月16・23日号
https://news.biglobe.ne.jp/entertainment/0204/sgk_180204_7517079934.html
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