- 妊娠・出産
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【弦】
《音訓》ゲン・つる
《名乗り》いと・お・つる・ふさ
《意味》
1.つる。弓のつる。▽もと、絹糸や麻糸をより、にかわを塗ってつくった。「引弦而戦=弦ヲ引キテ戦フ」〔淮南子〕
2.いと。琴などの楽器に張ったいと。〈同義語〉絃。「管弦(笛や琴)」「聞弦歌之声=弦歌ノ声ヲ聞ク」〔論語〕
3.半月に欠けた月の直径。▽弓の弦にあたる線のこと。「上弦(陰暦七、八日ごろの月)」「下弦(陰暦二十二、三日ごろの月)」
4.直角三角形の斜辺のこと。〈対語〉句・股コ。
5.円周上の二点を結ぶ直線。
6.病人の脈で、弱くかつ急で、弓の弦のように震える打ち方のこと。「弦脈」
7.夫婦の縁。▽昔は夫婦を琴瑟キンシツ(琴)にたとえたので、「断弦」とは、妻に死なれること。「続弦」とは、後妻をめとること。
《成り立ち》
会意兼形声。玄は、一線の上に細いいとの端がのぞいた姿で、いとの細いこと。弦は「弓+音符玄」で、弓の細いいと。のち楽器につけた細いいとは絃とも書いた。玄
《単語家族》
幻ゲン(細くて見えにくい)と同系。
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【希】
《音訓》キ・ケ・まれ・こいねがう
《名乗り》まれ
《意味》
1.まれ。めずらしい。ごく少ない。うすい。かすか。▽希のあとに補語を伴うことがある。〈同義語〉稀。〈類義語〉少。「希少」「幾希=ホトンド希ナリ」「希不失矣=失ハザルコト希ナリ」〔論語〕
2.ねがう(ネガフ)。めったにないことをあってほしいとねがう。「希望」「誰不希令顔=誰カ令顔ヲ希ハザラン」〔曹植〕
3.こいねがう(コヒネガフ)。ねがい望む。手づるを求めてまさぐる。「先意希旨=意ニ先ダツテ、旨ヲ希フ」〔陳鴻〕
4.国名。希臘ギリシアの略。
《成り立ち》
会意。「メ二つ(まじわる)+巾(ぬの)」で、細かく交差して織った布。すきまがほとんどないことから、微小で少ない意となり、またその小さいすきまを通して何かを求める意となった。
《単語家族》
幾(こまかい、わずか)と同系。
《類義》
望は、見えないものを待ち望むこと。- 2
18/01/23 18:44:17