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匿名
スポニチアネックス 2018年01月06日 07時00分
日本相撲協会は5日、立行司の第40代式守伊之助(58=本名野内五雄、宮城野部屋)が冬巡業中の昨年12月16日夜、宿泊先の沖縄県内のホテルで10代の若手行司にキスするなどのセクハラ行為を行っていたことが分かったと発表した。
危機管理部長の鏡山理事によると、伊之助は食事中に泥酔。部屋まで送っていった若手行司に対し、唇を数回重ねただけでなく、胸も一度触れる行為に及んだという。問題を知った幕内行司がこの日、相撲協会に報告。危機管理委員会の高野利雄委員長(元名古屋高検検事長)が伊之助と若手行司から別々に事情を聴いて事実であることを確認した。
伊之助は「泥酔していたので覚えていない」「自分は男色の趣味はないので、なぜこのような行為をしたのか分からない」と述べていたという。ただ、自らの行為は否定せず、若手行司に謝罪したという。
若手行司はショックを受けているが、警察に被害届を出す考えなどはないという。日本相撲協会は、近日中に臨時理事会を開いて懲戒処分を検討する方針だ。
八角理事長(元横綱・北勝海)は「立行司として情けない。以前から酒の席での言動は注意していた。それで、またこういうことが起きた。研修会などでも記憶がなくなる飲み方はいけないと言っていたが。行司の長として情けない。すみませんでした」と謝罪した。
▽立行司 行司の階級で最高位の呼称。定員は2人で、それぞれ「木村庄之助」と「式守伊之助」を名乗るが、木村庄之助は現在、襲名者がいない。行司軍配差し違えがあれば、責任を取って切腹するという覚悟を示す意味で、短刀を腰に差している。現在の伊之助は15年秋場所からの3場所で計4度の差し違えがあった。本場所の前日に行われる土俵祭りでは祭主を務める。
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