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- 17/09/25 10:56:17
米教育界に浸透する韓国の「声」 ロサンゼルス支局長・中村将
2017.9.25 10:10
「韓国の歴史と文化をもっと教科書に載せてほしいです」。この夏、米カリフォルニア州などに住む韓国の小中高生約50人が、米国の公立学校で使用される社会科教科書の出版社6社に、こんな手紙を送った。韓国系のボランティア教師らが夏休みに主催した研修キャンプに参加した生徒・児童らだという。
送付先には、高校の世界史で慰安婦について、「日本軍が強制的に募集し、徴収し、制圧した」「天皇からの贈り物として提供した」などと表記するマグロウヒル社も含まれていた。「載せてほしい」内容は、慰安婦の歴史のほかに、日本植民地時代と独立運動家の活躍や、独島(竹島)、朝鮮戦争(1950~53年)などで、「米国の友人たちと一緒に学びたい」としている。生徒・児童の声を出版社はどう受け止めるのだろうか。
「反日教育」を米国に持ち込む韓国側の意図が透けてみえるが、「またか」と辟易(へきえき)している場合ではない。韓国側の米教育界への浸透度は相当なものだ。
韓国政府は今年7月、米国の歴史教科書や朝鮮戦争の教育資料を製作している大学教授や教師ら約30人を韓国に招待した。米国の歴史教育において多大な影響力を持つ社会科教員団体「全米社会科協議会(NCSS)」のテリー・チェリー会長も含まれていた。関係者によれば、韓国教育省幹部はチェリー氏らとの懇談で、米教科書に韓国の歴史などの記述を増やすよう改めて要請したという。
チェリー氏の訪韓は初めてではない。4月にも韓国学中央研究院が主催した「米国の教科書専門家招請韓国文化研修」に参加した。その研修に同行した教授2人が執筆し、来年出版される米国の高校世界史教科書「ウェイズ・オブ・ザ・ワールド」(ベッドフォード・セントマーチン社)には、韓国の文化や、政治・経済の発展など現代史がより詳しく記述されると、韓国政府は発表している。分量にして約2ページ。これまで「日本海」表記だった地図は、「東海・日本海」併記に改められるという。
続く
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