もしも我が子がネットの炎上に巻き込まれてしまったら親としてどうすべきなのか

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  • 他人事じゃない
  • 17/08/31 14:19:42
「炎上した場合、投稿した内容は絶対に消してはいけません」。そう語るのはグリー株式会社「安心・安全チーム」マネージャ小木曽健氏。「ネットで絶対に失敗しない方法」をテーマに、日本全国さまざまな場所で年間300件以上もの講演を行なっている。今回は小木曽氏に、子どもがもし炎上してしまったら親としてどう対応すべきか、またその予防策を聞いた。

殺害予告や家庭内不和も…。「炎上」に巻き込まれるとどうなる?

ネット炎上してしまったら、3段階の対応を

――これまで、どのような子どもの炎上事例がありましたか?

小木曽:
男子の場合、飲酒や喫煙していることをSNSに投稿したり、電車内や店舗、公共の場でふざけている様子を動画撮影したりして、炎上するケースは多いですね。友人同士のふざけ合いのつもりが、ツイッターなどで拡散され、2ちゃんねるで話題になります。やがて個人特定され、学校に抗議の電話やメールが殺到し、炎上が発覚します。

女子の場合は、『こいつ私のことジロジロ見てキモい!盗撮してるかも』といったコメントをつけて電車内の乗客を撮影してSNSに投稿し、炎上するケースもありました。女子生徒は男子生徒より可燃性が強く、かなり粘着される傾向にあります。生徒自身も最悪の場合『刑事侮辱罪』や『刑事名誉棄損』という、罰金じゃすまない罪を犯していることもあります。

続く

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    • 他人事じゃない

    • 17/08/31 14:22:52
    ――そういった話は、子どもがどのくらいの年齢になったら話すべきでしょうか

    小木曽:
    自分の家の内側・外側という概念を理解できるのは、だいたい小学5年生からです。私の経験上、4年生までの子どもでは理解が薄いですね。そもそも、4年生まではインターネットに興味があっても、やるのはゲームや動画視聴くらい。他人とのコミュニケーションに興味を持ち始めるのは5年生以上です。ですから、ネットモラルの問題について考えるのは、私は5年生以上からでいいと思っていますよ。

    ――家庭内にはインターネットに関するルールは必要でしょうか?

    小木曽:
    子どもがネットを使うことで、なにかしらの弊害が生まれているのならルールを作るべきです。『21時以降はスマホ禁止!』というルールを設けても、21時以降に漫画を読み始めるというだけの話ですからね(笑)。深夜のスマホ利用による睡眠不足という弊害が生まれているならば、『我が家では睡眠時間を◯時間以上とらなければいけない』というルールを作ることが大切。そしてルールには『絶対』を設けず、状況によって改変していくことも重要ですね。また、ルールを作るならスマホを子どもに与える前にルールを設けるべきです。どのようなリスクがあるのかは、ネットで『小学6年生 スマホ トラブル』など検索すればいくらでも探せますよ。

    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170831-00010000-houdouk-life

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    • 他人事じゃない

    • 17/08/31 14:21:46
    ――なるほど。ちなみに、問題の投稿は消した方が良いのでしょうか。残しておくともっとたくさんの人が集まってくるんじゃないかと思いますが…。

    小木曽:
    投稿は絶対に消してはいけません。投稿を消すということは、車社会でいう『ひき逃げ』に当たると思ってください。炎上に集まる人々は、投稿を消した瞬間に『コイツ逃げようとしているな、絶対に逃がさないぞ!』という心境になります。また、炎上に驚いてアカウントそのものを消す人もいますが、アカウントを消すのは事故車を処分するようなものですから、絶対にやめましょう。

    ――では、子どもが炎上に巻き込まれてしまうのを未然に防ぐ方法はあるのでしょうか?

    小木曽:
    その方法は『ネットの本質を知る』ということだけです。日常とネットは同じこと。つまり、『日常でやっていいことはネットでもOK。そして日常でもやらないことはネットでもやらない』ということです。これを親も子も理解することですね。インターネットは、子どもがひとりで世界中を歩き回るもの。家の外側なんだから、そこにお父さんとお母さんはいないんだよ、なにが起こるかわからないものなんだよ、ということを伝えましょう。

    続く

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    • 他人事じゃない

    • 17/08/31 14:20:35
    ――もし我が子がそのような炎上に巻き込まれた場合、どのような対応をしたらよいでしょうか?

    小木曽:
    インターネットの炎上への対応は、3段階あります。それが『謝罪』『ペナルティの開示』『感謝』の3つです。

    まずは謝罪です。炎上している以上、なにかしらこちら側に落ち度があることは確か。まずは数万単位の人間を落ち着かせなければならないのです。

    次に、公開できる範囲で『ペナルティの開示』をする。炎上時に集まってくる人々は『悪いことをした人間がペナルティを食らっていないのが納得できない!』と怒っています。親や先生にこっぴどく叱られた、スマホを取り上げられた、お店に謝りに行った…など、具体的なペナルティを開示すると、世間の人々はだいぶ落ち着いてくれます。可能であれば、経緯や詳細、誤解などを伝えられると良いですね。

    そして最後に『感謝』。意外と思われるかもしれませんが、この『感謝』が炎上を収束させるのに非常に有効なのです。人間は非難している相手から『ありがとう』と感謝されるとペースが乱れます。まさか感謝なんてされると思っていませんから、どうも調子が狂うんですね。炎上の現場では主導権を相手に取られている状態ですので、この『ありがとう』によって、奪われている主導権を取り返すことができるのです。大人たちが子ども本人と連携しながら、しっかり謝罪することが重要です。

    続く

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