＜晩産女性＞親の介護と育児同時に　４０～５０代３人に１人

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170725-00000034-mai-soci

　３５歳以上で出産した４０～５０代の女性のうち、３人に１人が、子どもの小学校卒業までに親の入院や介護が必要な状況に直面し、育児と介護に同時に携わる「ダブルケア」を経験したことが、第一生命経済研究所の調査で分かった。一方、子どもの出生時にダブルケアの可能性を意識していた人は男性で５％、女性で１６％にとどまり、多くの夫婦にとって想定外となっている実態が浮かんだ。

　調査は昨年１０～１１月、妻が３５歳以上で出産した４０～５０代の男性会社員と、夫が会社員で自身が３５歳以上で出産した４０～５０代の女性計１０８７人に、インターネットで実施した。

　回答者のうち、子どもが生まれた後に、自身や配偶者の親に入院や介護などの問題が生じた経験のある人は、男性で４７％、女性で５２％。そのうち子どもが小学校を卒業するまでに、そうした事情に直面した人は、男性の２６％、女性の３３％に上った。

　ダブルケアに直面した際、困難や不安を感じることについて、女性の４６％が「家族の入院や介護に必要な費用」と回答した。一方、「特にない」と答えた人は、女性は８％にとどまるのに対し、男性は３０％に上り、男女の切実さの違いも表れた。